新潮文庫
小説・新島八重 会津おんな戦記

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 285p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101366111
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

のちの新島襄の妻となった八重。会津での若き日の死闘、愛、別離、そして新しい旅立ち。激動の日本近代を生きた凛々しき女性の記。

時は戊辰戦争末期、新政府軍が会津・鶴が城を攻めたてる。会津藩砲術指南役の家に生まれた八重は女だてらに指揮を取り、スペンサー銃を手にして砲術隊で率い向かい撃つ。しかし戦には破れて会津藩は廃藩となってしまう。そして弟、父の死、夫との別れ。日本近代に押し寄せる大波のなかで、のちに同志社大学を創立した新島襄の妻となった八重の若き激動の日々を描く。『会津おんな戦記』改題。

内容説明

時は戊辰戦争終盤、新政府軍が会津・鶴ヶ城を攻めたてる。同藩砲術指南役の家に生まれた山本八重は、女だてらにスペンサー銃を担ぎ、砲術隊を率いて敵を迎え撃つ。しかし戦い破れ会津藩は消滅、八重は父と弟を喪い、夫とも離別することとなる。日本近代に押し寄せる大波のなかで、のちに同志社大学を創立した新島襄の妻となる女性の若き激動の日々を描く。

著者等紹介

福本武久[フクモトタケヒサ]
1942(昭和17)年、京都市生れ。同志社大学法学部卒業。大阪文学学校で遊び学んだのをきっかけに小説を書きはじめる。同人誌活動もそのころからはじめ、「風」「構図」「らぐたいむ」に参加。毎号小説作品を発表した。’78年「電車ごっこ停戦」で太宰治賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ジェンダー

31
八重の桜という大河ドラマを観て興味を持ち読んでたけど感想を載せてなかったので改めて読みました!賊軍になり新政府軍と会津で戦う会津戦争を描いてますけど他の藩が新政府軍に寝返って行く中で孤立無援で戦わなければ戦わないと行けない女性も男性もなく一致団結し苦しい中で戦わざるを得ない中で負けて故郷を追われる悲しさ。特にラストは兄である覚馬に会うために新政府軍がいる京にいく決断をするが嫁のうらの故郷を離れたくないという気持ちもわかるだけにいろんな感情・思いが詰まって家族とは何か今一度考えさせられる作品です!2023/02/26

清作

7
今年の大河ドラマの予習として手に取った。幕末維新期の敗者である会津の人々の視点から歴史を読んだことがなく、新島八重についても名前しか知らなかったのでとても新鮮だった。会津戦争では多くの女性も参戦していたことも知らず、孤軍となった会津藩士たちの戦いぶりにどんどん惹き込まれ胸が熱くなった。教科書ではあまり扱われないが、こういう人々の苦労があって今の日本があると思うと考えさせられるものがある。この時代の知識が無いと読み進めるのは難しいが多くの人に読んでほしいと思った。2013/01/05

つんこ

5
100名以上の女性が城で戦ったとは。 うらさん、生きてた覚馬より会津から離れたくないで離縁とはあんまりだよ。 私がかわりに京都に行きたい。2013/02/23

ドットジェピー

4
今も昔も女性とは強い生き物なんだなと思いました2012/12/16

北之庄

3
同窓の大先輩、福本武久さんによる新島八重作品です。大河「八重の桜」を欠かさず見ていた自身にとって、よく知ってる内容が描かれています。作中、小銃や大砲を自在に操り、男まさりの八重については、正に大河のイメージ通りです。ただ最初の夫である、川崎尚之介とのあっさりとした別れが意外でした。長谷川博己演じる大河では、涙なみだでしたので。あと娘子隊の中野竹子との関係も、さらりとしてました。ただこれらは全く好みの問題であり、波瀾万丈の八重の前半生を、文庫本一冊でコンパクトに、かつ読み易く描かれた二重丸の作品であります。2016/11/16

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/5321797
  • ご注意事項