新潮文庫<br> 冷血〈下〉

個数:

新潮文庫
冷血〈下〉

  • ウェブストアに4冊在庫がございます。(2024年04月25日 19時23分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 448p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101347264
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

井上克美、戸田吉生。逮捕された両名は犯行を認めた。だが、その供述は捜査員を困惑させる。彼らの言葉が事案の重大性とまるで釣り合わないのだ。闇の求人サイトで知り合った男たちが視線を合わせて数日で起こした、歯科医一家強盗殺害事件。最終決着に向けて突き進む群れに逆らうかのように、合田雄一郎はふたりを理解しようと手を伸ばす──。生と死、罪と罰を問い直す、渾身の長篇小説。

?村 薫[タカムラ カオル]
著・文・その他

内容説明

井上克美、戸田吉生。逮捕された両名は犯行を認めた。だが、その供述は捜査員を困惑させる。彼らの言葉が事案の重大性とまるで釣り合わないのだ。闇の求人サイトで知り合った男たちが視線を合わせて数日で起こした、歯科医一家強盗殺害事件。最終決着に向けて突き進む群れに逆らうかのように、合田雄一郎はふたりを理解しようと手を伸ばす―。生と死、罪と罰を問い直す、渾身の長篇小説。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

418
下巻は調書と公判。ほとんどは調書を読むほどに混迷を深める合田を描くが、彼がこの事件を自分自身に納得させたいゆえの執念と、それを執拗に描いてゆく作家のそれとがなんとも凄まじい。供述は思いつくままに語られるので断片の集積のようだが、それがまた生々しいリアルを浮かび上がらせる。そして、読者である我々も人間であることの統体とは何かに自信が持てなくなりそうだ。例えば『パリ・テキサス』のエピソードがそうだ。タイトルの「冷血」は、犯人たち2人2だけのものではない。国家機関の執行者としての検事の冷血、バッジの下の弁護士⇒2020/09/24

yoshida

136
恐らくは、世田谷一家殺害事件に着想を得たのではと思う。歯科医師一家強盗殺人事件。下巻では犯人二人の調書を作成するが、動機が軽く安易過ぎて警察は困惑する。限られた時間のなか、犯人である戸田と井上の生い立ちや、成長の過程を掘り下げる。戸田の独白の悲しさ。親から愛されなかった寒々しさと孤独。戸田を待っていた井上への「仲間」意識に涙する。双極性障害を疑われる井上。彼の自他への無関心。壮絶な生い立ちが徐々に明かされる。勿論、彼等が罪を犯したことは変わらない。極刑となる二人を洗う真摯な警察の姿に非常に考えさせられた。2021/01/23

KAZOO

133
今回は高村さんの上下にわたる長編ですが比較的早く読み終えました。というのは、最近の闇バイトによる強盗事件などがあってそれを先取りして書かれたような気がしたからです。第1章では被害にあうある程度の中流以上の4人の家族の様子と犯人の二人組の様子が描かれます。そこで4人の殺人事件が起き、2章では捜査の様子が描かれ犯人は比較的早く捕まります。合田刑事も出てきます。3章では、なぜこのような事件が起きたかと犯人と刑事のやり取りを中心として書かれていますが、結局は理由もあまりない殺人ということなのでしょう。2023/05/24

papako

79
上巻よりも時間がかかった。しかし、歳をとって係長になった合田はつまらない。かと思うと、不思議と惹かれる。鬱々と綴られる犯行に至る動機云々に辟易しながらも、合間に挟まれる合田の心情が知りたくてがんばった。不思議と記憶もあり、そうだった、加納は上巻の1文だけだったと残念に思ってしまった。絶対人にはススメないけれど、たまに読みたくなる合田シリーズ。『太陽を曳く馬』の坊さんのはっちゃける場面と高い傘を買う合田にも会いたくなってしまった。あー、苦しい読書でした。しかし、この二人は老後を共に過ごすのかね?2019/07/04

NAO

77
合田刑事についてはかなりモヤモヤしたものが残ったが、話そのものは、なかなか読み応えがあった。殺すぐらいだからよほど深い動機があるに違いない、よほど強い恨みをもちよほど強い感情に突き動かされてのことだったのだろう、と誰もが考える。だが、現代は、この犯人たちのように、これといって動機となるようなことがない、そういった事件も起こる世の中になってきてしまっているのかもしれない。だからこそ、こういった一見不可思議な行動をとってしまう犯人たちを「冷血」と呼ぶしかないのだろう。2020/09/08

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/13184184
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。