新潮文庫<br> 骸骨巡礼 イタリア・ポルトガル・フランス編

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新潮文庫
骸骨巡礼 イタリア・ポルトガル・フランス編

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  • サイズ 文庫判/ページ数 199p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101308432
  • NDC分類 385.6
  • Cコード C0195

内容説明

ローマの教会やリスボンの墓地、パリの大聖堂。南欧の明るい日差しの下、理性的なはずの欧州に、骸骨で部屋を飾りつけた納骨堂や日本では見かけないような奇妙な墓がある。日本人とヨーロッパ人との身体感の相違に着目し、自然と社会における森羅万象に思いを馳せる。意識と感覚の関係を考察し、無言の死体と格闘する「修行」を通じて辿りついた悟りともいえる新境地!怖面白い48頁のカラー写真満載。

目次

第1章 死者は時間を超越する
第2章 イタリア式納骨堂
第3章 ウソ学入門
第4章 フィレンツェと人体標本
第5章 ポルトガルの納骨堂
第6章 王の最後の姿
第7章 墓とはなにか
第8章 感覚の優位

著者等紹介

養老孟司[ヨウロウタケシ]
1937(昭和12)年、鎌倉生れ。解剖学者。東京大学医学部卒。東京大学名誉教授。心の問題や社会現象を、脳科学や解剖学などの知識を交えながら解説し、多くの読者を得た。’89(平成元)年『からだの見方』でサントリー学芸賞受賞。新潮新書『バカの壁』は大ヒットし2003年のベストセラー第1位、また新語・流行語大賞、毎日出版文化賞特別賞を受賞した。大の虫好きとして知られ、昆虫採集・標本作成を続けている。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ハチ

12
真夏の暑さに丁度良い清涼感、静謐感を味合わせてくれる。夏の生命の謳歌隆盛の最中、冷たい養老節と死体の水平チョップが炸裂。読むごとに新たなる視座が得れて、スルメ本。2021/08/27

ハチ

11
文庫化されて、通勤鞄の中に骸骨がいっぱい。死から現代を逆算して眺めてみる。メメントモリも虫もヨーロッパのホテルも色々気になり、また本を読んだり旅をしたくなる。写真がとても綺麗で骸骨に圧倒されそうな寺院もありすごい!2019/07/03

Melody_Nelson

5
本書に出ているローマの骸骨教会も含め、幾つか訪問したことがある。で、養老さんは何を思うか?と興味を持ったのだけど、話が色んな所へ飛ぶ。ホテルのこととか…。そんな脇道にそれた話の中では、主体の考察が面白かった。ポルトガルの教会は、以前行きたいと思ってチェックしてたけど行けずじまい。今後、行かれるのかしら。とりあえず、コロナ明けは都内の墓地散策しようかな。メメントモリ。2021/03/01

ハチ

3
もう何回目かわからない。 読むたびに色々考えさせられる。 変化が激しい現代、あるいは毎日。を、冷たく捉えて自分の言葉で理解する覚悟がビシバシ貫かれている。 ひょっとしたら、疲れ果てたフリをしている自分にドロップキックをお見舞いしてくれたかもしれない。2024/04/10

osakanazuki44

3
「コーヒーにしますか、お茶にしますか」。欧米社会では、自由は主体のする選択にあると考える。日本は、黙ったまま、お茶が出される。飲むか飲まないかは客の自由。とにかく、73枚のカラー写真に驚きました。イタリア、ポルドガル、フランスのように骸骨を納骨してる施設なんて日本にあるのだろうか?2020/01/27

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