新潮文庫
菊次郎とさき

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  • サイズ 文庫判/ページ数 134p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101225241
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0193

内容説明

「おまえなんか、死んじまえ!」事あるごとに息子を厳しく叱り飛ばし、強烈な思い出を遺して逝った母。人一倍照れ屋で小心者、酒なしには話も出来なかった父―。病床の母を見舞う道すがら、幼き日からの父母との記憶を辿る「SAKI」。母の通夜後、号泣した著者が溢れんばかりの愛情で綴った「北野さきさん死去」など、懐かしく暖かい珠玉の三篇。兄・北野大があとがきを添える。

目次

SAKI
KIKUJIRO
北野さきさん死去

著者等紹介

ビートたけし[ビートタケシ]
1947(昭和22)年、東京足立区生れ。浅草フランス座で芸人修業中に知り合ったきよしと漫才コンビを結成。「ツービート」として、漫才ブームで一躍人気者となる。その後もソロとして、テレビやラジオの出演、映画や出版の世界などで国民的な活躍を続けている。映画監督・北野武としても世界的な名声を博す。’97(平成9)年には「HANA‐BI」でベネチア国際映画祭グランプリを受賞した
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

(*'ω' *)@k_s

67
職場の同僚おすすめの一冊~ビートたけしさんが実母の逝去を悼み、両親との思い出を綴ったエッセイのような作品。偉大な母、反面教師のような父、夫婦であることが不思議でならない二人の背中を見て育ち、今のたけしさんがいることを知りました。親を認めることで、初めて子どもから大人になるという表現は妙に納得(笑)兄、大さんのあとがきもいい。たけしさんの作品には両親の面影がある。ビートたけしさんの礎を知ることができる一冊でした。2021/05/15

kinupon

34
この親にして、この子あり。まるで漫才的な親子です。でも素晴らしい親子です。2014/07/13

ふろんた

28
ビートたけしが父母のことを綴った手記。小心者で酒を飲むと暴れだす父、口は悪いが教育熱心な母。この時代にはよくある家庭だったかもしれないけど、振れ幅が強烈である。2015/07/09

としP

23
菊次郎の情けないこと・・・。一方でさきの母としての強い生き方に惚れ惚れする。そんな中で育ってきた武の生い立ちは漫才みたいなもんだね。2016/10/14

糜竺(びじく)

20
笑えて、心が温まるお話です。それほど長くないので、あっという間に読めました。疲れた時などに読むと、心が癒されていいと思います。古き良き日の三丁目の夕日の時代の頃の話で、家族ってなんだかんだいいもんだって感じさせてくれます。ビートタケシの若い頃の色んな、心が温まるエピソードが詰まってます。2012/12/02

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