求めない

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  • サイズ B6判/ページ数 188p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784093877220
  • NDC分類 911.56
  • Cコード C0092

出版社内容情報

求めない──すると、何かが変わる。

迷った時、苦しくなった時、自分にささやいてみる。「求めない」と。信州・伊那谷に暮らす詩人からあなたへ。全てが「求めない」ではじまる心に響くことばの贈り物。

ほんの3分でも求めないでいてごらん。
不思議なことが起こるから──

【著者紹介】(かじま・しょうぞう)
『老子』を口語自由詩に翻訳して大きな支持を得ている、詩人・墨彩画家・タオイスト。

目次

はじめに 誤解しないでほしい
求めない―すると
なぜ、こんな田舎に居るのかって?
あとがき 私は日誌をつけています
あんたがたどこさ

著者等紹介

加島祥造[カジマショウゾウ]
1923年、東京・神田に生まれる。早稲田大学英文科卒、カリフォルニア州クレアモント大学院留学。信州大、横浜国大、青山学院女子短大に勤め、フォークナー、トウェインをはじめ、数多くの翻訳・著作を手がける。1993年「老子」に出会い、英語からの自由な翻訳を試みた『タオ ヒア・ナウ』(PARCO出版)を出版、全訳を収めた『タオ―老子』(筑摩書房)とともにロングセラーとなっている。現在は、信州・伊那谷に独居し、詩作、著作のほか、墨彩画の制作をおこなっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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やすらぎ🍀

192
リズミカルにページをめくる。…求めないを求めたい。どうしても人間は求める存在なんだ。求めない、すると自分は充分に持っていることに気づく。雑音が消えていく。心が静かになる。広くなる。澄んでくる。…なぜか時間の流れが変わった気がする。ここに花が咲いていたんだ。子どもたちの声が聞こえる。落ち葉が風に吹かれている。蝶々が飛んでいる。いつもの道なのに不思議な感覚。…淋しさの見え方も変わってくる。自然と笑みが浮かぶ。心も晴れてくる。わたしは今まで何を求めていたのだろう。今ここにあるものを大切にしていけばいい。自然体。2021/10/04

シナモン

142
「求めないーすると…」で始まる生き方が楽になる考え方が詰まった詩集。「求めないーすると求めない自分の淋しさを知る」「求めないーすると求めない自分の勇気を知る」「求めないーすると自分の時計が回りだす」「求めないーすると失望しない」一茎の草も花を咲かせたあとは静かに次の変化を待つ。そんな草花を少しは見習いたい。2021/06/12

Hideto-S@仮想書店 月舟書房

140
求めない。すると、自分のセンター(中心)が見えてくる。自分の時計が回りだす。人の心が分かり始める……。2015年12月25日に亡くなった加島祥造さんの詩。自分にとって加島さんは、ラードナーやデイモン・ラニアンなど古き良きアメリカの小説を紹介してくれた人だった。70歳で老子と出会いタオイストとして発表した作品に触れたのは初めてだけど、心が静かになるような語り口は心に染みた。『自分全体』が求めることはとても大切だけど、『頭』だけで求めると求め過ぎてしまう。本当だよね。ご冥福をお祈りします。2007年7月初版。2016/01/07

masa@レビューお休み中

135
【追悼】加島祥造さんが92歳で亡くなられた。追悼の意味もこめて、改めて『求めない』を読んでみた。やはりこの詩集は何度読んでも、読み飽きることがない。読み飽きないどころか、その都度新たな発見がある。どんなに成長しても、いくら年をとっても、人の中から完全に『求める』という欲望をなくすことはできない。だとすれば、この欲望といかにうまくつきあっていくか。求めないことは、決して煩悩を捨てることでない。求めないことを増やすことで、より自分らしく、自由に気ままに生きるための方法ではないかと感じた。2016/02/19

モリー

77
求めることで手に入るものは、実は不安や怖れでしかないのかもしれない。不安や怖れから逃れるために更に求めることを止められなくなるのだ。しかし、求める事を否定するのことはない。一旦、求めることを止めて静かに待つのだ。そうすれば、本当の豊かさを知ることになるだろう。それが、真に自分の求めていたものだと気づく瞬間が訪れることだろう。2020/03/21

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