出版社内容情報
一家心中の生き残りでも、私を愛せますか?
夜闇に輝くパレード、大好物ばかりのご馳走、笑顔の父と母。
家族で遊園地に行ったあの日、幸子は夢のような時間を過ごした。
そして――
両親は家に火をつけて一家心中を図り、幸子だけが生き残った。
工場の事務員として働き始めた幸子は、桐生隆哉と出会い、惹かれ合うようになる。しかし、幸子は隆哉に「一家心中の生き残り」であることを告げられずにいた。隆哉の部屋で料理を作ろうとした幸子は、コンロの火を見てパニックを起こしてしまう。
過去に決別しようと両親の墓を訪れた幸子は、雪絵という女性に出会う。
「あたしが、子供たちを殺したんです」
子供たちを乗せた車で海に飛び込み、一家心中を図ったシングルマザーの雪絵は、生き残ってしまったのだという。
彼女は、墓地から蘇った母だった。
雪絵との運命的な出会いにより、幸子の人生が大きく動き出す。
そして、<加害者>と<被害者>の思いが交錯した時、衝撃の真実が明らかになる――
『闇に香る嘘』『黙過』で最注目の乱歩賞作家が放つ、慟哭のミステリー!!
【編集担当からのおすすめ情報】
書店員さんから「プロローグから泣いてしまった」という声も寄せられ、発売前から大反響をよんでおります。
一家心中の<被害者>である幸子と<加害者>である雪絵。
正反対の重い過去を背負う2人の女性の宿命的な出会いによって起こるドラマを、ぜひラストまで見届けてください。
下村 敦史[シモムラ アツシ]
著・文・その他
内容説明
両親が起こした火事で、ひとり生き残った幸子。子供たちを乗せた車で海に飛び込み、生き残ってしまったシングルマザーの雪絵。宿命的な出会いによって、二人の女性の人生が動き出す。“加害者”と“被害者”の思いが交錯した時、衝撃の真実が明らかになる!!慟哭のミステリー。
著者等紹介
下村敦史[シモムラアツシ]
1981年京都府生まれ。2014年、『闇に香る嘘』で第60回江戸川乱歩賞を受賞し、数々のミステリランキングで高い評価を受ける。15年刊行の『生還者』は第69回日本推理作家協会賞の長編及び連作短編集部門の候補になる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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