出版社内容情報
「生きてて、よかった」心が潤う感動の名作
幼い頃に両親を亡くし、親戚に引き取られた青山伊津子。自分の居場所を必死で見つけて生きる伊津子だったが、行く先々で不幸な出来事に見舞われてしまう。一方、死んだ姉と常に比べられ母親に否定されつづける少女・小林美羽は、ひどいアトピー性皮膚炎のせいで学校でいじめられていた。たび重なる不幸に耐えきれなくなった二人は、それぞれの場所で自らの命を絶つことを思い立つ。交わってはいけないはずの二人の人生は、この世でもあの世でもない、〈ある場所〉で交差する。
一度は諦めた「生きる」ということ。不思議な場所との出会いを通じて、もう一度「生きる」ことにした二人の人生は……。
壮絶な人生を生きる人が、自らの人生を終えようとするとき、彼らに聞こえた天からのメッセージとは。心が潤う感動の長編小説。
【編集担当からのおすすめ情報】
いじめ、虐待、セクハラ、報われない恋、傷つけられたプライド、気が遠くなるほどの孤独、かなわない夢――。誰しも一度は「死にたい」と思うほど、寂しくて辛い気持ちになったことがあるのではないでしょうか。この本は、そんなあなたに届けたい一冊です。現代の日本の自殺未遂者の数は、自殺者の数を何倍も上回るといいます。鳥が羽を休める「とまり木」のような場所が、この世界には本当にあるかもしれません。
与えられた命を生きる、ということがどういうことかを考えさせられるこの物語。最後には登場人物それぞれの人生が走馬灯のように思い出され、涙が出ます。心落ち着くときに、ぜひ読んでいただきたいです。
周防 柳[スオウ ヤナギ]
著・文・その他
内容説明
幼い頃に両親を亡くし、孤独に生きる青山伊津子と、死んだ姉と常に比べられ母親に否定されつづける少女・小林美羽。たび重なる不幸に耐えかね、二人は自らの命を絶つことを思い立つ。交わらないはずの二人の人生は、この世でもあの世でもない「ある場所」で交差して…。彼らに聞こえた天からのメッセージとは。
著者等紹介
周防柳[スオウヤナギ]
1964年東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。2013年『八月の青い蝶』で第26回小説すばる新人賞を受賞してデビュー。同作は2015年に第5回広島本大賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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