満天のゴール

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満天のゴール

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  • サイズ B6判/ページ数 293p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784093864800
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

人の生と死に希望をもたらす感涙医療小説

奈緒(33歳)は、10歳になる涼介を連れて、二度と戻ることはないと思っていた故郷に逃げるように帰ってきた。長年連れ添ってきた夫の裏切りに遭い、行くあてもなく戻った故郷・京都の丹後地方は、過疎化が進みゴーストタウンとなっていた。
結婚式以来顔も見ていなかった父親耕平とは、母親を亡くして以来の確執があり、世話になる一方で素直になれない。そんな折、耕平が交通事故に遭い、地元の海生病院に入院。そこに勤務する医師・三上と出会う。また、偶然倒れていたところを助けることになった同じ集落の早川(72)という老婆とも知り合いとなる。
夫に棄てられワーキングマザーとなった奈緒は、昔免許をとったものの一度も就職したことのなかった看護師として海生病院で働き始め、三上の同僚となる。医療過疎地域で日々地域医療に奮闘する三上。なぜか彼には暗い孤独の影があった。
一方、同じ集落の隣人である早川は、人生をあきらめ、半ば死んだように生きていた。なんとか彼女を元気づけたい、と願う奈緒と涼介。その気持ちから、二人は早川の重大な秘密を知ることとなる。
隠されていた真相とは。そして、その結末は・・・・・・・。



【編集担当からのおすすめ情報】
著者の藤岡陽子さんは、長年看護師として働き、人の生と死を常に見つめ続けてきた方です。今回、この本の執筆にあたり、実際に京都の丹後地方で僻地医療に奮闘されている医師の方を取材し、物語に厚みとリアリティと熱が注入されました。
33歳、夫に棄てられ故郷に戻り、看護師として働き始める女性。その母親を一番近くで支える10歳の涼介。父親の入院をきっかけに出会った、孤独と寂しさを抱える35歳の医師。そして、人生をあきらめ、死を待っている72歳の女性。この4人が出会い、物語を動かしていきます。
誰もが心に傷を抱え、辛いことや悲しい思いを乗り越えて、生きていく。この物語は、それぞれの成長譚であると同時に、もっともっと根本的な、生きること、死にゆくことに思いを巡らせるきっかけを与えてくれます。人のすべて。人生のすべてを温かく、小さな小さな希望ととらえることができるようになる、そんな一冊です。


満天のゴール

目次

1│ 帰郷 5
2│ 不穏 29
3│ 暗転 46
4│ 覚悟 67
5│ 決意 93
6│ 後悔 119
7│ 葛藤 138
8│ 宿命 156
9│ 過去 177
10│ 告白 190
11│ 別離 206
12│ 傷跡 224
13│ 思慕 241
14│ 真情 267
15│ 永遠 278
16│ 星空 289


藤岡 陽子[フジオカ ヨウコ]
著・文・その他

内容説明

舞台は星空が美しい医療過疎地。人生どん底のシングルマザー、人生に責められ続ける医師、人生をあきらめている老女、3人の出会いが、人生を変えてゆく―希望をもたらす、人間味あふれる医療小説。

著者等紹介

藤岡陽子[フジオカヨウコ]
1971年京都府生まれ。同志社大学文学部卒業。報知新聞社を経て、タンザニア・ダルエスサラーム大留学。慈恵看護専門学校卒業。2006年「結い言」で第40回北日本文学賞選奨を受賞。2009年『いつまでも白い羽根』(光文社)でデビュー。現在も、看護師として勤務を続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さてさて

436
この作品で描かれた「満点のゴール」に見るささやかな喜び。人はそんなささやかさの中に生きる術を得ています。”世の中には苦しいこともいっぱいあるけれども、そこにとらわれるのではなく、いいこともあるんだと信じて自分も生きていきたい”とおっしゃる藤岡さんの温かく優しい眼差しを強く感じるこの作品。どうしても暗くなりがちな『医療過疎』の現実を、”3人の出会いが、人生を変えてゆく”という感動的な人と人との繋がりを絶妙に組み合わせながら描かれるこの作品。看護師の目だからこそのリアルさ光る藤岡さんらしい作品だと思いました。2022/09/14

ウッディ

336
結婚生活が破綻し、小4の息子涼介と故郷に戻ってきた奈緒は、医師の三上と出会う。人生を諦めた早川さんの生き様を通して、医療過疎地の終末医療、幸せな最期の迎え方を描いた優しい物語。タイトルの「ゴール」は、人生のゴールなんですね。辛いことがあっても、温かく自分を見守ってくれる人がいれば、それを乗り越えられる。それにしても、涼介君の存在が良い。奈緒にとっても、早川さんにとっても、そしてトクさんにとっても、自分を見守ってくれる子供の目が豊かな生き方に繋がってるのだと思えました。爽やかな読後感でした。2018/06/09

しんたろー

317
限界集落での医療をテーマに、理不尽にもシングルマザーになってしまった主人公・奈緒を中心にしてヒューマンドラマが展開する。藤岡さんらしい安定した筆致で、孤独でも誠実に生きる老人たちに胸を打たれた。勝手な奈緒の夫と愛人に腹が立ったが、奈緒の息子・涼介が前向きで可愛くて和まされた。残念なのは、主人公の変化が弱いこと…平凡に生きてきた女性が自立する難しさがサラッと流れてしまっていた。代わりに、サブ的存在の三上先生と早川さんの話が素晴らしく、大いに泣けるクライマックスだった。人生をどう終えるかも考えさせられる良作。2017/12/15

おしゃべりメガネ

307
やっぱり藤岡さんの医療モノはリアルかつ温かみがあって、本当に素晴らしい作品です。人生どん底のシングルマザー「奈緒」が小4の息子とともに故郷へ。過疎地ともいえる故郷で不思議な雰囲気のある医師「三上」と出会い、看護師資格を持つ「奈緒」も故郷で看護師として再び人生の再スタートをきります。人との関わりを避けて暮らす老女「早川」との出会いもまた「奈緒」と、そして「三上」の運命も変えていくことに。人口が少なく、医療設備の厳しい環境での医療のあり方や高齢者への対応などがリアルに綴られており、色々と考えさせられました。2017/11/17

kanegon69@凍結中

253
人生は実にままならない。なかなか思った通りには進まないものですね。まるで神様が意図的にデザインしたみたいにすれ違っていく。東京で大きな心の傷を負い、京都府の北部の過疎地帯へやってきた主人公と息子、そしてそこで出会うおばあさんと病院の先生。それぞれが重い過去を背負いながら、それぞれを想いあう気持ちがとても温かい。最後50頁で一気に点と点が結ばれ、心震えるエンディングに思わず頬から涙が溢れ出してしまう。私も強く思う。死んだ後、自分も誰かに星空を見上げなら思い出してもらえるような、そんな人生のゴールを決めたい。2020/03/22

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