出版社内容情報
誰の心にもある、その人への思い
前作『嫁の遺言』で伊集院静氏、角田光代氏から「人間描写の達人」と評された新鋭、加藤元。待望の新刊は母と娘をテーマにした書き下ろし小説です。
物語は、4名の女性を主人公に、ロンド形式で進んでいきます。
母とわかり合えない気持ちのまま先立たれてしまったハルカ。幼い頃から自分と母を仲良し母娘と信じてきた妊婦の菜摘。小さな頃からすべての基準が母親にあり、疎ましく思いつつもどこかで手を離されるのを怖れている千晶。女としての母の側面を大人になっても受け入れられず、母を赦すことができない芙由子。
物語は彼女たちを軸に、その兄妹、夫、父親、義母、義父、友人、子供…。様々な目線、エピソードが加わり、必ずどこかしらで共感を呼ぶ、心にじんわりとしみわたる家族小説となっています。特に女性は必読の書。
震災後、家族との絆を大切に思う読者たちの心に響く、ハートウォーミングな傑作の誕生です。読後、温かな涙が心を潤すこと必至です。
【編集担当からのおすすめ情報】
じんわりと泣きたくなったら、心が傷ついて癒されたくなったら、ちょっと心身ともに疲れがたまっているな、と思ったら…そんなときにぴったりの、優しく泣ける物語です。特に女性にとっては、心の芯まで共感出来るお話なのでオススメです。
内容説明
喧嘩をしても、逃げたいと思っても、重くても、憎くても、嫌いでも、一生あなたから自由になれない。「母への思い」と「母の思い」のすべて。
著者等紹介
加藤元[カトウゲン]
1973年神奈川県生まれ。日本大学芸術学部中退後、フリー編集者などの職業を経て、2009年、第4回小説現代長編新人賞を『山姫抄』で受賞。2011年、初の短篇集『嫁の遺言』が話題に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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いつでも母さん
nico🐬波待ち中
おかむー
masa
風眠