怖い患者

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  • サイズ 46判/ページ数 249p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784087717082
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

「我ながら毒気の強い作品ばかりで、あきれます」と、書いた本人もため息。
現役医師の作家・久坂部羊が描く、強烈にブラックな短編集!

区役所に勤務する愛子は、同僚女子の陰口を聞いたことがきっかけで、たびたび「発作」を起こすようになる。この世の終わりに直面したような、とてつもない恐怖に襲われるのだ。心療内科で受けた「パニック障害」という診断に納得できず、いくつもの病院を渡り歩くが……(「天罰あげる」)
介護施設を併設する高齢者向けのクリニックには、毎日多くのお年寄りが集まってくる。脳梗塞で麻痺のある人、100歳近い超高齢者、150kg近い体重で車椅子生活を送る人……さまざまな症状の利用者みなに快適に過ごしてほしいと施設長は願うが、老人たちにはもめごとが絶えず……(「老人の園」)

毒気に満ちた患者の怖さと最悪のどんでん返しが炸裂する、全5編。

【著者略歴】
1955年大阪府生まれ。医師、作家。大阪大学医学部卒業。外務省の医務官として9年間海外で勤務した後、高齢者を対象とした在宅訪問診療に従事。2003年『廃用身』で作家デビュー。以後、現代の医療に問題提起する刺激的な作品を次々に発表。14年『悪医』で第3回日本医療小説大賞を受賞、15年『移植屋さん』で第8回上方落語台本優秀賞を受賞。著書に『破裂』『無痛』『神の手』『第五番』『嗤う名医』『芥川症』『虚栄』『老乱』『テロリストの処方』『院長選挙』『老父よ、帰れ』などの小説、『人間の死に方 医者だった父の、多くを望まない最期』などの新書やエッセイがある。

内容説明

いくつもの病院を渡り歩くドクターショッピング、快適なはずの介護施設で起こるおそろしい争い…現役医師がおくる、強烈にブラックな短編集!全5編。

著者等紹介

久坂部羊[クサカベヨウ]
1955年大阪府生まれ。医師、作家。大阪大学医学部卒業。外務省の医務官として九年間海外で勤務した後、高齢者を対象とした在宅訪問診療に従事。2003年『廃用身』で作家デビュー。以後、現代の医療に問題提起する刺激的な作品を次々に発表。14年『悪医』で第三回日本医療小説大賞を受賞。15年「移植屋さん」で第八回上方落語台本優秀賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

297
久坂部 羊は、新作中心に読んでいる作家です。本作は、医療イヤミス連作短編集でした。オススメは、『蜜の味』です。http://renzaburo.jp/shinkan_list/temaemiso/200402_book01.html2020/08/07

utinopoti27

188
久坂部氏といえば、医療現場に向けたシニカルな視点をベースに、医療関係者や患者を題材にしたブラックな小説を発表し続ける作家だ。この短編集では、心を病んでドクターショッピングを繰り返す女性の話『天罰あげる』が目を引く。妄想炸裂、狂気の矛先を向けられる医者は、たまったものではないだろう。異常行動を正当化する思考回路が、一人称の語り口で生々しく伝わってくる。他には、薬害訴訟に巻き込まれる女性を描く『注目の的』のオチもいい。徹底して毒をまき散らす「読後感最悪小説」との触れ込みは伊達じゃない。他人の不幸は蜜の味か。2020/10/05

🐾Yoko Omoto🐾

148
シニカルやブラックなどという生易しいものではない、読んでいるこちらまで病みそうになる読後感最悪の短編集だった。物語の全てが精神的な病をベースに書かれており気が滅入る。診断や病名に納得できない、全てが順調すぎて極度の不安に陥る、などの不気味な心理状態を描いたものから、デイサービスで揉め事が絶えない老人たち、疫病利得に追い詰められていく女性の顛末まで、思い込みや被害妄想、疑心暗鬼も、度を越すとこのようなことになるのかと、ただただ恐怖だった。面白かったと言う以前に、余りにもキツすぎないか…と言いたくなる一冊だ。2020/10/26

yumimiy

144
4冊目、患者も医者も怖いが、これを書いた久坂部先生も怖い、だが知識を得られ勉強になる。5話の短編集で一番恐ろしいかったのは「天罰あげる」タイトルからして身勝手。私は愛子、26歳。小柄で痩せで細目、低い鼻に眼鏡。子供の頃から無視され、就職先でも頭悪そうーとバカにされている。心身症に陥ったのは学園祭で有名な人相占いから将来、不幸になりそうな顔と告知。それからは心療内科のdoctorshopping巡り、いっそクリニックに放火したろうかと愛子は思う。この思考が重篤。実際、大阪メンタルクリニック放火事件が起きた。2022/06/30

ごみごみ

138
サクサク読める、でも薄気味悪い短編が5話。妄想が過ぎて暴走する患者。順調すぎる人生に自ら罰を下す医師。疑心暗鬼がはなはだしい妊婦。善悪の判断がつかないはずなのに悪意むき出しの老人たち。なりすましの疾病利得者。みんなちょっとずつ狂ってる。かなりブラックだけと実際にありそうなのが怖かった!2020/06/20

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