出版社内容情報
なぜ「あの事件」から、目をそむけるのか
急激に風化されつつある一連の「オウム事件」。麻原彰晃の足跡を、新しい視点からもう一度辿り、現代日本の深層を浮かび上がらせる渾身の作。文庫化にあたり、大幅に加筆した決定版。(解説/斎藤美奈子)
内容説明
「なぜあんな事件が起こったのか、その理由と背景を今最も考えているのは(これほど皮肉なこともないけれど)、この事件の実行犯であり、今は死刑判決を受けている元信者たちだ」―地下鉄サリン事件以降、日本社会は凶暴で邪悪な存在への不安と恐怖に煽られ、セキュリティ意識と応報感情を急激に高揚させた。事件の本質を探り、変化の方向性を見つめる問題作。文庫化に際し、大幅に加筆。
目次
船橋
刑事
迷路
孤立
死刑
視力
抗議
試練
生殺
統制
独房
受容
特異
著者等紹介
森達也[モリタツヤ]
1956年広島県呉市生まれ。立教大学卒業。86年テレビ番組制作会社に入社、ドキュメンタリーを中心に数々の作品を手がける。98年オウム真理教の荒木浩を主人公とする映画『A』を、2001年には続編『A2』を発表。現在は紙媒体での執筆活動が中心。11年『A3』で第33回講談社ノンフィクション賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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