内容説明
現代から遡ること四百年。戦国時代。越後では、鮫が尾城の怨霊の噂が広がっていた。家督争いで敗死した敵の大将・景虎。彼が景勝への怨みを抱え、城へ近づく者をとり殺し、様々な災いを招いているのだと。そんな景虎を鎮め導くため、僧侶がひとり鮫が尾城へ向かうが…!?景虎と直江。“運命のふたり”が出会い、壮絶荘厳な物語を紡ぎ始める。もうひとつの「炎の蜃気楼」がついに文庫化。
著者等紹介
桑原水菜[クワバラミズナ]
9月23日千葉県生まれ。天秤座。O型。中央大学文学部史学科卒業。1989年下期コバルト読書大賞を受賞。コバルト文庫に「炎の蜃気楼」シリーズ、「風雲縛魔伝」シリーズ、「赤の神紋」シリーズが、単行本に「真皓き残響」シリーズ、『群青』『針金の翼』などがある。趣味は時代劇を見ることと、旅に出ること。日本のお寺と仏像が好きで、今一番やりたいことは四国88ヶ所踏破
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶっくlover
5
一気読み。 感情移入し過ぎでヤバい😱2020/08/31
たろさ
5
怨霊となった景虎が謙信に誅伐され、毘沙門天と結縁、換生を果たす。色部の導きで越後に戻るが、まだ御館の乱から4年半しか経っておらず、傷跡が生々しい。新しい体に馴染めない景虎。怨霊たちからも怨霊大将としての自分を求められるが、怨霊調伏にはなんとか納得する。ただ、謙信が指定した後見人が。景虎と直江の、換生後、初の出会い。2018/07/01
枯伍
5
再読開始。嵐の夜の脱獄シーンがいいねえ2012/10/24
repemon
4
舞台第3弾に向けて再読。炎の蜃気楼ファンはもちろんのこと本編を読んでいない方も楽しめるお話。本編では登場の少ない色部さんが活躍していて、お人柄もよくわかります。2016/03/31
ロェント
4
久々に再読。何故か本編でなくこちらが読みたくなりました。換生直後の新しい身体に慣れることが出来ない景虎の繊細さも魅力的ですが、そんな景虎を引っ張りながら使命を果たそうとする色部さんも素敵です。2012/12/30