内容説明
取人の村で傷を癒す景虎。その前に現れたのは速之助に換生した安田長秀だった。速之助の肉体を易々と奪い、傲慢を隠さない長秀に景虎の激しい怒りが!?やがて旅立った一行は近在の橋に棲みついた怨霊退治に乗り出す。お百度渡りをすると十三神将が出現し、願いが叶うという。母の病を治そうと“物の怪橋”に呑み込まれた少女の思いを知った景虎は自ら橋のお百度渡りに挑むが…。
著者等紹介
桑原水菜[クワバラミズナ]
9月23日千葉県生まれ。中央大学文学部史学科卒業。1989年下期コバルト読者大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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フキノトウ
12
おもしろかった。長秀が本格的に登場。長秀の生前の姿が、小柄で頭頂部が禿げ上がっているとあって、眉目秀麗なイメージがあったので驚きました。2014/03/08
藤月はな(灯れ松明の火)
11
純粋な願いが樹木子によってその願いが強い分、利用されるのが遣る瀬無いです。そして本編も同じく、正義を掲げながら関わった人の心を考えないようなことをする謙信に大人気もなくも苛立ってしまいます。長秀はこの頃は換生しても気にせず、我が道を行くタイプだったのに400年後には最も空気の読める最後まで見届けようとするなど面倒見が良くなって換生の持つ意味を知ることになろうとは感慨深いです。景虎は虎を名に戴くのに意外と龍に乗ったりしますよね。そして小鬼の野良仕事を想像して心が和みました。2012/03/30
枯伍
7
いよいよその存在が生き人たちに認識され始めてしまう夜叉衆。捕われの景虎のところに出てくる小鬼が可愛いなあ。チヤチヤって。やりたい放題な長秀いいっすねー 景虎のライバルと言えるのはやはり長秀なんだなと再認識。2012/12/08
きな粉
6
ショッキング…千秋の元々はハゲの醜男だっただなんて…。だから換生人生では軽薄なモテオを満喫しているんですね。直江以上に最初が感じ悪い長秀ですが、これまたどう変わって(変わらされて)いくのか楽しみですね。「THE直江」の基礎が固められていってます。いいぞいいぞー、どんどんいってー。2016/02/15
repemon
5
夜叉衆のみんな、喧嘩しないでー。と思いながら読んでしまう。景虎様と自分の力を比べて考えだす直江よ。人を信じられぬ故に言葉と態度で切り刻む景虎様ですが、早くメンバーと信頼関係が生まれるといいなと思っています。2016/04/12