内容説明
神々の数を示す神璽の烏は残り60羽をきった。布都御魂を手にするため、那智の滝で解錠神事に挑む直江らを襲った綾子たち。彼らは大斎原から解放された大霊に憑依されていた!窮地に追い込まれた直江は決死の反撃を試みるが!?一方、弥勒の発現した譲に喰らわれる高耶は、意外な者たちの出現を目の当たりにする。熊野に怨将が集結する中、四国では崇徳院の怨霊が暴走を始めた…。
著者等紹介
桑原水菜[クワバラミズナ]
9月23日千葉県生まれ。中央大学文学部史学科卒業。1989年下期コバルト読者大賞を受賞
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感想・レビュー
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かんちゃん@令和ヽ(*゚∀゚*)ノ
15
またまた再読です。この巻はいろいろな想いが詰まった巻。何度読んでも泣いてしまいます。どれだけ読んでもいつも涙がでてしまうのはミラージュだけ。この作品はいつになっても自分にはかけがえのない作品。いま昭和編が出ているけどそれが終わったらいつかまた過去編も含めてすべて再読してみたい。2016/08/28
枯伍
12
敵方に憑依された3人を執念で諭す直江。「最上の場所は一歩一歩のこと」綾子の言葉が沁みる。譲と対決した高耶は氏康公に助けられていた。こたが人間に戻ってちゅー…このシーンもしみじみする。四国では暴れだす崇徳院を千秋が抑えようとし、嶺次郎は本土のテレビで赤鯨衆の在り方を主張。礼を敵に捕られ那智の滝に襲撃をかけるその戦闘のさなか、高耶は直江に―そんなプロポーズは死亡フラグではないですかっと。「永劫の孤独を、埋めてあまりあるほどの幸福を、おまえに」はやっぱり泣けてしまう。イメージはB'z「夜よ明けないで」だなー2018/02/03
波璃子
9
「すべてが終わったら──」見ようとしてなくても見えてしまう終わりが近づいてくる。「永劫の孤独を、埋めてあまりあるほどの幸福を、お前に」2018/08/05
藤月はな(灯れ松明の火)
8
心が割れそうなほど哀しいのに涙も出てきやしない。永遠に信じることはできないのに足掻くのは無様で、絶望から目を逸らして待っていない自分を見るようだからこそ幸せを願っても心底、憎悪する感情は一瞬でも強く、感じたことがあったので抉り出されるような気分でした。人の心をいらないと思っていた彼の感謝の言葉と限りを知ったからこそ、らしくない言葉が痛々しいです。2012/03/15
たろさ
6
途中、フラグ立ちまくりでしたが、ラストに全部持って行かれました!こ、これは、これからまた、直江は。直江は。(脳停止中。感想書くより先に行きたい)でも、直江もとうとう、高耶の毒が周り、、、、用ナシに(-_-;)高耶からの口づけも「一緒に住もう」もヤバい気しかしない。最強、織田信長は何を望む?2018/06/28