旧友再会

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  • サイズ B6判/ページ数 316p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784065161678
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

あの人にいま会えたら、何を伝えますか?

年を重ねると増えていく「再会」の機会。
再会は、一度別れたからこそのもの。
どう別れたかで、再会の仕方も変わってくる。
会いたい人、会いたくない人、忘れていた人。

子育て、離婚、定年、介護、家族、友達。
人生には、どしゃぶりもあれば晴れ間もある。
重松清が届ける5つのサプリメント。

内容説明

あの人にいま会えたら、何を伝えますか?子育て、離婚、定年、介護、家族、友達。人生には、どしゃぶりもあれば晴れ間もある。重松清が届ける5つのサプリメント。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

278
重松 清は、永年に渡って新作をコンスタントに読んでいる作家です。久々、最近執筆した本当の意味の新作、ノスタルジーな家族の物語の短編集でした。どれも著者らしい作品、オススメは『どしゃぶり』です。本書で7月は読了です。2019/07/31

いつでも母さん

209
【再会】がテーマで父親が語り手の、タイトル作を含む短編5話。どれも重松テイストでじんわりと沁みる。連綿と続くはずの家族の営みは時代とともに変化を伴う。都会に出て行き残されるのは寂れる故郷に、老いた親、懐かしい友か。永遠の愛を誓ったはずの相手や愛しい我が子と別れる者もいる。かつて子供だった私も親となり老いて、いつか逝く・・思い出は美しいとは限らない。いつまで憶えているだろう。逢いたい人は既に亡く、そんな年頃を実感するのだ。永遠はない!伝えたい思いは惜しむな。そんなことを思った。2019/07/20

hit4papa

163
中年男性のノスタルジーが満開となる短編集。親や子、そして友に関する思いは、40〜50代ならば大いに共感できるだろう。感銘を受けはしませんが、忘れ難いシーンが散りばめられており、温かな余韻を残します。タクシーの乗客は久々に帰郷した小中の同級生「旧友再会」。未経験のそば屋に再就職した父「ホームにて」等。本作品中では「どしゃぶり」が良いです。優劣をつけたがらない子供社会で、周囲からの反発の中、厳しい指導を続ける友人に戸惑う主人公。友人の真意を知った時、自分が違和感を感じていたことに思い至り、ハッとなりました。2019/06/18

ゆのん

161
【NetGalley】人生を季節に例えると秋に入った世代。それらの世代の親は冬に入っている事に。親の介護や子供達を取り巻く環境の違い、会社での立場などなど、40歳代〜50歳代位までの男性の悲哀を感じる短編集。物悲しい話ばかりだが同時にノスタルジックな気持ちになる。各話の主人公や登場人物達と同年代の男性に是非読んで欲しい内容。1982019/06/20

Yunemo

142
いろんなことで、過去を振り返る、顔を、行動を思い出す、今と比較する。人生の終末期という表現おかしいですが、何らかのターニングポイントがあって、そこで過去を振り返る。当時の仲間、友人を介して。定年であり、介護、子育て、離婚であり、いろんな要素が相俟っての旧友再会。けっして強く望むものじゃなく、偶然の再会、その場で言える言葉、自身は持ってるかな、なんてことを想い。同窓会的な再会じゃない場面、一度別れたからこその想い、嫉妬や羨望が今も続いて、また逆転してる現実。再会という言葉の重みに耐えられるかな、との心配も。2019/11/24

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