出版社内容情報
北からは金軍、西からは謎の術師・薩頭陀。強大な敵と対峙する梁山泊の好漢たちが、新たな仲間とともにたどり着く新天地とは!北からは金軍、西からは謎の術師・薩頭陀。強大な敵と対峙する梁山泊の好漢たちが、新たな仲間とともにたどり着く新天地とは!
田中 芳樹[タナカ ヨシキ]
著・文・その他
内容説明
好漢たちが遂に一堂に会した。彼らは金軍の大型船百隻の奪取に成功、新天地を求め、一足先に海を渡った李俊のいる暹羅へと漕ぎ出す。だが暹羅では佞臣と謎の妖術使い・薩頭陀による政変が起きていた…。梁山泊の生き残り三十二人に、息子たち第二世代や新たな仲間も加わって、海戦の火蓋が切られる。肉弾戦、知略、そして妖術。原典『水滸後伝』の面白さはそのままに、より読みやすく、よりスピーディに、よりエキサイティングに再構成した田中芳樹版水滸後伝。個性豊かな好漢たちの群像劇と、新国家建設という驚天動地の大逆転劇は、読み出したら止まらない!ファンが待ち望んだ、梁山泊のハッピーエンドがここにある。
著者等紹介
田中芳樹[タナカヨシキ]
1952年熊本県生まれ。学習院大学大学院修了。1978年「緑の草原に…」で幻影城新人賞を受賞してデビュー。1988年『銀河英雄伝説』で第19回星雲賞(日本長編部門)受賞。2006年『ライオの虜囚』でうつのみやこども賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
51
下巻はかなり娯楽的雰囲気を感じました。結末もイマイチだったかなと。面白いことは面白いのですが。これはこれはありなのでしょうね。2021/03/17
りー
28
戦う→苦戦する→計略と協力で勝つ→大宴会♪♪!…のループで、いつの間にかハッピーエンド。3か所に分かれて兵を挙げた旧梁山泊メンバーたちが合流し、新天地を切り開くお話。中国歴史物語に大宴会は欠かせないのだろうか。酒見賢一さんの三国志でも、劉備軍は毎回宴会をしていたし(笑)。旧メンバーに加えて、その子供世代も大活躍。更に新規加入メンバーも。ギーヴの原型って、楽和さんかしら。2021/06/06
山本真一郎
25
上巻に続いて読了。梁山泊の好漢達やその同志達が新天地にて一挙に集結し、薩頭陀や金軍を相手に胸のすく様な大活劇を繰り広げる。上巻に比べると作者が結構好き勝手やっている様な印象を受けたものの決して悪く無い。登場人物が多かったり設定に無理がある様に思えたとしても、それらは全て作り話としてのご愛敬というものだろう。そういった点も含めて綺麗に仕上がっていると思った。こういう作品も勿論悪く無いものの、やはり「蘭陵王」や「奔流」の様なダイナミックな描写の作品をまた読んでみたいと思うけど、さて今後その望みは叶うだろうか。2018/09/15
二分五厘
24
北方謙三の水滸伝を読んでた自分としては、王進の梁山泊軍加盟に心が弾む。四人の奸賊を成敗して飲馬川から登竜山、そして暹羅国に集結していく三十二星。下巻は薩頭陀扇動による内乱、そして金軍との戦いと、戦闘シーンの連続。やはり梁山泊の好漢は暴れている時がカッコいい。地図上に無い島で国家建設と、これ以降はもう歴史に介入はしないのかなぁ。もう一人、いつまでも出番が無いと思っていたら、行者武松が一番目立つところ持っていっちゃいました(笑)。途中で止まってる楊令伝の続き読みたくなりました。2019/03/17
サン
20
田中芳樹さんによる、水滸後伝の改変と言っていいのだろうか。有名な水滸伝に後伝があることを知らなかったのと、水滸伝を最後まで読んでいないので、ついていけないところがあったが、胸がすく展開。捻った展開が好きな人には物足りないかもしれない。しかし、水滸伝が好きなひとには、たまらないのではないでしょうか。登場人物の子供世代とかテンション上がりますよね。2018/09/22