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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hannahhannah
9
完結。打ち切りだろうか。六波羅探題を攻める石の盗賊軍。そして赤松円心の軍も六波羅探題を攻め始める。これが戦だ。そして宇都宮金時はターミネーターかよ。鎌倉時代末期から南北朝時代は誰もが目的のためなら手段を問わなく、戦国時代より遥かに野蛮で危険な時代だった。かなり盛り上がって来たのに唐突に終了。こらからだというのに惜しい‥。2021/06/05
のれん
9
悪党とは善悪に拘る連中ではない、野望を求める蛮族のこと。 身分社会による封建的な平和を目指す連中を滅ぼすのは、学も名もない利益至上主義の戦士たち。しかして彼らが降るのは実利を伴った圧倒的な権威。 史実通りで、ここまで皮肉まみれな解釈となるとは面白い。 目先の銭を操って、それに縛られない『国』を野望とすること。ひりつきたくなるような人生に醍醐味を覚える。権威中心の日本だから異端となった悪党。 現代の資本主義の先端を歩く実業家に通ずるマインドへと解釈した悪党像は最新の取材を活かしたエンタメ解釈だと思う。2021/05/26
getsuki
8
六波羅探題攻略編。すげぇ熱いし泥臭さが画面からほとばしっている。ここで終わりは本当に惜しい。巻末おまけに猿冠者と新田義貞が……!せめて鎌倉陥落までやってほしかったわ!!2018/02/01
紫
7
悪党vs鎌倉幕府の対決を描く、『偽伝太平記』最終巻。討幕勢力の悪党たちは最後まで自分たちの野心と欲望にどこまでも忠実な連中ばかりで、客観的には「正義」をかかげて秩序を守ろうとする北条仲時・時益の六波羅探題コンビの方が真人間にしか見えないというピカレスク・ロマンな作劇。この物語に正義はなく、そこに存在するのは中世人のメンタリティなのであります。連載打ち切りのため、物語のぶったぎり感は凄まじく、一巻の冒頭にここからどうやって繋がるのでしょう? 書き下ろし4ぺージのおまけエピローグが切なく、おまけで星4つ。 2021/01/11
新天地
5
山車に快天と戦場にへうげた兵器が登場し、滅茶苦茶面白くなったし、『へうげもの』なきあとのモーニングの新たな歴史もの枠になりえたのになぜここで終わった。血みどろの戦シーンがどれもカッコ良くて素晴らしく熱かった。それだけに終了が残念過ぎる。あと快天って旧日本軍の回天が元ネタだと思うのだが。次回作を待っています。2018/01/28