出版社内容情報
なぜ殺すのか? 50年という時の中に潜み続ける殺人者とは――。渋谷を舞台に起こる連続殺人の系譜。堂場瞬一の記念碑的文芸巨編。渋谷に潜む殺人者――。
2020年、東京五輪に向けて再開発が進む渋谷区のアパートで、老人の他殺体が発見された。捜査の結果、その被害者はかつて名家の人間だったことが判明する。
いったい、この男は何者なのか――。
渋谷で発見される、額に傷を付けられた死体。
五十年にわたる「Killers」=殺人者の系譜と、追う者たち、そして重なり合う渋谷という街の歴史。
警察小説の旗手・堂場瞬一が「人が人を殺す」というテーマに向き合い書き上げた、記念碑的文芸巨編。
捜査I
第一部 十字の男 1961
捜査II
第二部 後継者 1985
堂場 瞬一[ドウバ シュンイチ]
著・文・その他
内容説明
2014年、渋谷。東京五輪にむけ再開発が進む中、古いアパートで老人の他殺体が発見された。老人の額には“十字の傷”が付けられていた。新聞記者の河東怜司、捜査一課の生沢薫は、その傷痕より1961年から続く連続殺人事件を思い出す。この老人は何者なのか?半世紀にわたる殺人者の系譜と追う者たち。
著者等紹介
堂場瞬一[ドウバシュンイチ]
1963年茨城県生まれ。2000年『8年』で第13回小説すばる新人賞受賞。警察小説、スポーツ小説などさまざまな題材の小説を発表している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
113
堂場さんがこのような作品を書き上げたとはある意味驚きました。しかもこの殺人者がある意味主人公でその周りにいる家族や警察官たちが50数年を廻っての話になります。時系列的ではないので読みにくい人もいるのでしょうが私は大好きです。主人公が住んでいる街は渋谷に限られていて私も最初の時代から知っているのである意味渋谷という街を堂場さんは描きたかったのか、という気もしました。2018/04/16
Junichi Yamaguchi
40
『悲劇には、人を引きつける力がある』… 最近では行かなくなった街、渋谷が舞台。 過去と現在の繋がりの先を確かめに(下へ)。。2018/03/04
坂城 弥生
32
上下巻でこの厚さだから壮大な話だろうと予想はしていたけど、戦後すぐから現在に渡る事件が展開してこの事件がどう結末に向かっていくのか下巻が楽しみ。2018/11/25
せいじ
26
冒頭に他殺体で見つかる連続殺人事件の犯人。上下巻合わせて1,000ページを超える大作。いきなり犯人が死んでしまい、残された大量のページをどう消化するのか?と不安になりながらも読み進めるとドンドンと深い闇にはまってゆく。浄化と称し行う殺人。殺人行為を行う事で全能に近づいてゆく感覚。読んでいる方としては殺人行為自体に共感できないので少しきつい。下巻へ。2020/03/10
Syo
26
既読にしたら ショックは大きいけど、 まっ、いっか。 殺人者。 1961。 1985。 う〜む。2018/07/23