出版社内容情報
魚之進、絶体絶命! 兄の仇は御三家絡み。ついに突き止めた兄殺しの犯人は、大物過ぎて手が出せぬ。迫真の最終巻。兄・波之進を殺害した下手人を追って浮かび上がってきたのは、かの御三家水戸藩。そんな大物が相手では、兄貴の仇はもう諦めるしかないのか……。大川に身投げしたいほど落胆する魚之進に、吉原で殺しの報が入る。傷心の心持ちで、遊女たちに聞き込みを始める魚之進。大人気シリーズ涙と笑い、感動の最終巻!
串刺し大福)浅草寺で売っている串刺しの大福。串に刺すことに意味はあるのか?
海苔巻きうどん)うどん一本一本を海苔巻く。たれの味も濃く酒の肴にいいのだが……
梅干し饅頭)ひとつだけ梅干しが仕込まれている、激酸っぱい饅頭がでる茶会がある。
殿さま漬け)御殿に住む「漬け物の殿さま」はあらゆるものを極上の漬け物に漬ける。
風野 真知雄[カゼノ マチオ]
著・文・その他
内容説明
兄・波之進を殺害した下手人を追って浮かび上がってきたのは、かの御三家水戸藩。そんな大物が相手では、兄貴の仇はもう諦めるしかないのか。大川に身投げしたいほど落胆する魚之進に、吉原で殺しの報が入る。傷心の心持ちで、遊女たちに聞き込みを始める魚之進。大人気シリーズ笑いと涙の最終巻!
著者等紹介
風野真知雄[カゼノマチオ]
1951年生まれ。’93年「黒牛と妖怪」で第17回歴史文学賞を受賞してデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たち
48
えっ?お静さん、絶対にOKですよね?じれったい終わり方ですが味がある!全編通して魚之進のせいか、のんびりした感じがしていましたが、最後の緊迫した場面では、魚之進さん、なかなか格好良かったです。これで終わりはもったいない気がします。2018/05/13
kagetrasama-aoi(葵・橘)
37
「隠密味見方同心」第九巻。大団円でしたよね!面白かったです。初読みの時は、終わりがすっきりしないなぁ…とやや不満を感じたんですが、続編が出ているんですよね。それを知っていると、この終わり方は秀逸ではないかと!魚之進の活躍がもっと読めるなんて、ワクワクします。楽しみです。それにしても、兄波之進は出来物だったんですね、そしてそれを素直に認められる魚之進も素晴らしい男だと改めて思いました。2023/03/12
ベルるるる
31
魚之進の純真さ、真面目さ、優しさ、そして頭の良さ、読んでてホントに気持ちよかった。奉行所の上司達がみんな兄の仇討ちに馳せ参じてくれて・・・しかも丸坊主にまでなって。波之進も魚之進も、とっても好かれているのね。お静さんのかすれた声は、どんな言葉だったんだろう。2018/01/21
ううち
30
第9弾。完結。変わった食べ物も多くて楽しいシリーズでした。手が出せない黒幕とわかってどうなることかと思ったのだが…。魚之進さんも頼もしくなりました。手裏剣打ち落とし凄いわ。良い結末でした。2019/02/23
ひさか
28
2017年12月講談社文庫刊。書下ろし。シリーズ9作目にして、最終巻。気になっていたお静の行方が定まって良かったです。巨悪への対応も見事だし、大団円です。2018/02/28