講談社文庫<br> カルマ真仙教事件〈下〉

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講談社文庫
カルマ真仙教事件〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 291p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062937863
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

次々と教団幹部が逮捕され、自白を始めた。そしてついに教祖・阿佐川公照がー―カルマ真仙教と公安警察の戦いを描いた全三作、完結!次々と教団幹部が逮捕され、自白を始めた。そしてついに教祖・阿佐川公照がー―カルマ真仙教と公安警察の戦いを描いた全三作、完結!

第一章 幹部の供述
第二章 Xデー
第三章 捜査情報漏洩
最終章 最後の逃亡犯──再び、あの公園へ


濱 嘉之[ハマ ヨシユキ]
著・文・その他

内容説明

教団幹部が次々に自白を始め、ついに身を隠していた教祖阿佐川が逮捕された。一方、長官狙撃事件は容疑者が絞れぬまま、迷宮入りが囁かれ始める。度重なる捜査情報の漏洩と内部告発で公安部が揺らぐ中、鷹田はある決断をする。貸金庫の大金と北朝鮮の関係は。平成最悪のテロ事件を描いた鎮魂の全三巻、完結!

著者等紹介

濱嘉之[ハマヨシユキ]
1957年、福岡県生まれ。中央大学法学部法律学科卒業後、警視庁入庁。警備部警備第一課、公安部公安総務課、警察庁警備局警備企画課、内閣官房内閣情報調査室、再び公安部公安総務課を経て、生活安全部少年事件課に勤務。警視総監賞、警察庁警備局長賞など受賞多数。2004年、警視庁警視で辞職。衆議院議員政策担当秘書を経て、2007年『警視庁情報官』で作家デビュー。危機管理コンサルティングに従事するかたわら、TVや紙誌などでコメンテーターとしても活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

W-G

370
なんか、風呂敷を畳みきれなかった感がある終わり方。5億円の話も、どこか奥歯にものが挟まったような歯がゆい描かれ方に感じる。公安内のすったもんだで頁を割いており、人事の入れ替わりとか、それはそれで面白いけれども、カルマ真仙教の深い闇を描きたかったのか、その事件を通り抜けていった警察組織内の人間を描写したかったのか、焦点がぶれてしまっている印象は強くある。露骨にモデルとなっている人物がいるのがわかる作りなため、主人公の眼を通した人物評が作者の主観というか、好き嫌いを反映させているだけにも思えてしまうのも残念。2017/12/28

KAZOO

118
最終巻は、決着らしいものはあまり感じられないのですが、北朝鮮の関与とかいうことで濱さんが他の本でも着ておられるようにかなりご自分の思い入れをこの著書に託した感じがしました。実名で書いてもいいのでしょうが、現存している方もいらっしゃるのでそこは仮名にしているのでしょう。やはり警察庁・警視庁の権力闘争というのは、キャリア・ノンキャリアを巻き込んでの込み入ったものになっている感じですね。2017/12/29

HANA

70
我々が知っている松本サリン事件や地下鉄サリン事件、長官狙撃といった大事件は全て書かれて終わり、内容はほとんどがそれらの捜査の様子に終始した一冊。その為中巻まではまだ舞台裏からでも舞台を見ているような感じを味わえたが、本巻においては舞台どころか楽屋を覗かされている雰囲気。終始内輪向けの人間関係と話し合いの様子が書かれ、門外漢にとっては関係ない会社の人事の様子を見せられているようでした。あの時代に起きた数々の事件を裏側から振り返ろうとした試みは面白いのかもしれないけど、それらが全て警察関係者の事情なのは…。2022/11/17

忍者千乗りの門戸開放

53
上中下巻読了。 ずっと感じていた違和感?読みにくさ?は最後まで続いた。 主人公が好きになれないのと、ストーリー展開が少し雑。 特に下巻では、主人公の嫌味な感じはなくなってきたが、結果、このフィクション?ノンフィクション?で作者が何を伝えたかったのかが分からない。 警察組織の縦割り(刑事部と公安部)や政治家との癒着、情報統制等が、国民に悪い影響を与えているのが悔しい。そのことに対し、何も出来ない国民は、どうすれば良いのだろう? 超大作の割には読了後の満足感はあまりなかったのが残念。 ありがとうございました。2020/09/02

ミエル

44
ようやく読了、上中巻のスピードから失速、ほぼ惰性で読み切った状態。実際の事件の関係者として、平成の区切りを見越した集大成的作品なのだろう。特に下巻ではあまり読み手を向いていない視点のように感じる場面が多く、見捨てられた気分。面白かったと言えば面白かったけれど、終始鷹田の万能感が現実味がなく不気味だった。2018/02/14

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