講談社学術文庫<br> 天皇の歴史〈1〉神話から歴史へ

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講談社学術文庫
天皇の歴史〈1〉神話から歴史へ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 392p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062924818
  • NDC分類 288.41
  • Cコード C0121

出版社内容情報

大和に生まれた王権は、どのように古代国家を形成したのか。記紀神話の解読と考古学の最新研究などで天皇と日本誕生の謎を解明する。講談社創業100周年記念企画として刊行され、高い評価を得た全集がついに学術文庫化。江戸時代の光格天皇以来、200年ぶりの譲位と上皇の称号の復活を目前にして、1500年以上にわたり連綿と続く天皇制と日本の歴史の密接な関わりを究明する。第1巻にあたる本書では、戦後の古代史研究を振り返りながら、王権誕生の謎に迫る。3世紀の魏志倭人伝が記録した卑弥呼の邪馬台国とはどこか。古代史ファンなら誰もが関心をもつ問題を最新の研究で解明。三輪山のふもと、ヤマトに生れた王を中心に展開された古代国家統一への歩みを、興味深く読み解く。また風雲急を告げる朝鮮半島など東アジア情勢が、大化の改新を引き起こした背景も解説。天皇号の誕生や大和政権の成立過程、支配の構造を明らかにして、天皇と日本の歴史を問い直す注目の書。〔原本:『天皇の歴史01巻 神話から歴史へ』講談社 2010年刊〕

序章 「天皇の歴史」のために
   1 天皇研究の出発
   2 天皇の役割を考える
   3 天皇と「日本」の成立
第一章 卑弥呼と倭の五王
   1 卑弥呼と邪馬台国
   2 鏡と剣――王権のレガリア
   3 倭の五王と大王
第二章 『日本書紀』『古事記』の伝える天皇
   1 記紀神話の意味と津田史学
   2 「帝紀」「旧辞」から「記紀」へ
   3 ワカタケル大王とウヂの成立
   4 葛城ソツヒコと帰化人の伝承
   5 王権の祭祀
第三章 大和朝廷と天皇号の成立
   1 継体から欽明へ
   2 大和朝廷の形成と国造制
   3 推古天皇
   4 天皇号の成立と遣隋使
第四章 律令国家の形成と天皇制
   1 舒明天皇と唐の成立
   2 大化改新の詔が描き出す国家体制
   3 斉明天皇と白村江の戦い
   4 天智から天武へ
終 章 天皇の役割と「日本」
    1 シラスとマツル――祭祀の構造
    2 マツロフとマツル――服属の構造
    3 日本国号の成立
学術文庫版のあとがき
参考文献
年表
天皇系図
歴代天皇表
索引


大津 透[オオツ トオル]
著・文・その他

内容説明

神意を知る王はいつ生まれ、いかに国土を統一したか。卑弥呼と「倭の五王」に遡り、『古事記』『日本書紀』が描く神話の解読と考古学の最新成果から、神武以降の天皇を検証。さらに天皇号と日本国号の成立も分析し、日本史の原点を究明する。やがて朝鮮半島情勢の緊迫が大化の改新を引き起こし、斉明・天智・天武らにより律令国家が形成されていく。

目次

序章 「天皇の歴史」のために
第1章 卑弥呼と倭の五王
第2章 『日本書紀』『古事記』の伝える天皇
第3章 大和朝廷と天皇号の成立
第4章 律令国家の形成と天皇制
終章 天皇の役割と「日本」

著者等紹介

大津透[オオツトオル]
1960年、東京都生まれ。東京大学大学院修士課程修了。東京大学教授。専攻は日本古代史、唐代史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

レアル

49
談社学術文庫から出版されている事もあり構えて気合を入れて読んだが、古代史好きが講じた事もあり楽しく読了。でも次巻からはきっと四苦八苦しながら読む事になるはず!こちら伝承の神話の世界から律令制辺りまでの歴史に対する著者の検証と考察が書かれている。天皇の歴史を見れば日本の歴史が分かる。どの稿も楽しく読んだが、卑弥呼や邪馬台国、倭の五王などの日本(当時は倭)ではなく、中国や朝鮮側の史料による歴史考察が興味深かった。2021/10/04

Shoji

45
神武天皇から欠史八代、そして中央集権を成そうとするヤマト王権の時代を経て、律令性のもと国家の体が整い始める飛鳥時代までの天皇制の成り立ちについて書かれています。歴史時代以前のわが国の姿について、ある程度の知識を持った方でないと取っ付き難い本かもしれません。2019/11/12

∃.狂茶党

11
すでに、王権が動き出してからの記述しかなく、いかにして始まったかは推測でしかないが、多分世界中どこでも起きていたように、小さな集団が、ぶつかったり手を握ったりして、それらしきものが作られ、自己正当化の物語が編まれたのだろう。 かなり広範に検討されているのだが、専門的な話題も多く、かなり難しい本に思える。 情報量の多い文章が、わからないことをかたどっていく。 日本という国号が東の端を意味し、中華に阿るようなものであったとの考えは、非常に納得のいくもの。 小国のプライド防衛策なのかなと、おもったり。 2022/07/14

namakemono

3
今回の改元で、古代天皇関連の新書を何冊も読んだ後、仕上げ(?)に 本書を手に取った。叢書の中の一冊ということで、新書より網羅的でカッチリした書き方か。。資料の極端に少ない時代ながら、当初「大和王権を(精神的)上位におく同盟関係」と言う形で、出雲や吉備をはじめ、各地の「クニ」を従え、日本をファジーに統一した後、隋・唐の成立という外圧を契機に、実質的な支配に切り替えて行った様子が、ぼんやり読み取れる。2019/08/13

chang_ume

3
大化前代が内容の中心。三種の神器といったレガリア(宝器)や神祇祭祀、そしてもちろん王統譜の分析から、「王」と「大夫」「国造」たちからなる王権=「大和朝廷」の具体像が復元されました。考古資料が記述の主体かなとも予期しましたが、あくまで記紀を主に置いた史料からの解釈に徹しています。古代王権論といった趣きで「天皇の歴史」のテーマに不足なしですが、考古学からの成果援用が少ない記述にどこまで説得力を加えられるか、相当な困難も覚えたところ。2018/01/10

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