講談社現代新書<br> ビッグデータの覇者たち

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講談社現代新書
ビッグデータの覇者たち

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  • サイズ 新書判/ページ数 213p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062882033
  • NDC分類 007.3
  • Cコード C0204

出版社内容情報

ビッグデータとは、単に膨大な情報量を指すのではない。新たなビジネスモデルを構築するツールなのだ。情報が切り開く世界のゆくえ。IT業界やマーケティングの世界でいまもっともホットなバズワードといえば、「ビッグデータ」だろう。最近では、ビジネス誌や専門書で取り上げられる機会も増えてきたビッグデータだが、その定義はあいまいなままだ。
直訳すれば、「膨大な量の情報」といったことになるだろうが、漫然と量さえ情報を集めても意味を為さないことは明白だ。
もちろん、これまで処理できなかった量の情報を処理できるようになった技術的進化がビッグデータを体現している側面は否定できないが、本書の目的はそういった技術論にあるのではない。
いまシリコンバレーでは、SNS・クラウド・ビッグデータをまとめて、三種の神器と称するという。この三つを活用しないことには、ビジネスになりえないのだ。
シリコンバレーで日夜開発される先端技術の一端は、すでに私たちの活用するところとなっている。ツイッターやフェイスブックはもちろん、ECサイトのレコメンデーションやテキストマイニングなど、明確に認識しないまでも、ビッグデータの恩恵に与っているケースが数多く存在するのだ。
だが、膨大な個人情報を扱ううえで立ちはだかるのが、プライバシーの問題だ。より詳細なものにこそ価値を置くという情報の性質ゆえ、価値が高ければ高いほどプライバシーとの線引きが難しくなるのは必然だ。欧米の企業や政府が取り組んでいる現状をレポートしながら、日本の産業界が目指すべき立ち位置を模索する。
著者は二十年以上シリコンバレーに暮らすコンサルタント。ビッグデータという概念を詳らかにしつつ、日本の産業界が参考にするべきビジネスモデルを明らかにする。

第一章 なぜ今「ビッグデータ」なのか
第二章 データ世界の考え方
第三章 ビッグデータを全身で体現するグーグル
第四章 主要ネット企業の勝敗を分ける「データ」
第五章 世界を良くするためのデータ技術
第六章 ビッグデータ技術の世界
第七章 ビッグデータの現在と未来


海部 美知[カイフ ミチ]
著・文・その他

内容説明

シリコンバレー在住の著名コンサルタントがわかりやすく最新事例を紹介。アップル、フェイスブックの意外なアキレス腱?!グーグル、アマゾンの存在感。新たな情報革命に日本はどう立ち向かうのか。

目次

第1章 なぜ今「ビッグデータ」なのか
第2章 データ世界の考え方
第3章 ビッグデータを全身で体現するグーグル
第4章 主要ネット企業の勝敗を分ける「データ」
第5章 世界を良くするためのデータ技術
第6章 ビックデータ技術の世界
第7章 ビッグデータの現在と未来

著者等紹介

海部美知[カイフミチ]
1960年、神奈川県生まれ。一橋大学社会学部卒業。スタンフォード大学MBA取得。本田技研工業、NTTアメリカなどを経て、現在、コンサルティング会社ENOTECH Consulting代表を務める。シリコンバレー在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mitei

101
ビックデータとはどんなものなのか巷で言われているだけでよくわからなかったがこの本でよくわかった。2013/07/16

どんぐり

30
ビッグデータのことを知る入門書。今や、ネット企業ならば何らかの形でビッグデータにコミットしているのが当たり前、「ビッグデータを扱わなければネット企業にあらず」というぐらいだ。人間の頭脳で扱える範囲を超えた膨大な量のデータは、インターネットの発展→「クラウド」化→「ビッグデータ」の幅広い分野での応用をもたらした。データは量をたくさん集めていけば、どこかの時点で質に変わる。ビッグデータによって産業はどのように代わっていくのか、その可能性を探りながら世の中が大きく動く前触れと説く。『読書メーター』も相当ビッグデ2014/01/18

tetsu

28
★5 IT化で大きく変わった時代の流れ、日常生活とビックデータの関わり、これからの社会のありかたなどなど、ユーモアあふれる読みやすい文章でおすすめです。 義務教育で中学生に教えるべきかもね。 「製品が饒舌に語ってくれる製造業ではなく、これからの世界をけん引するサービス業では、日本企業はグローバル化の大きな成功例がない」 「アホツイートの山も、使いようによっては世界を良くするための人類の叡智の源泉」 いいですね。2018/01/21

ロッキーのパパ

25
著者は長年シリコンバレーで活躍している。そのため、本書は単なる便乗本じゃなく信頼を感じるないようだった。ビッグデータの概念から活用事例まで述べられているんで、一般の人には十分な内容だと思う。MapReduceやHadoopも触れているけど、さわりなので、技術者は他の本も読んだ方がいいかな。2013/10/23

タカヒロ

16
グーグルやアマゾンなどで使われているのが印象的なビッグデータについて基本的な知識を知ることができたと思う。 ビッグデータを利用していくことはデジタルなデータをどこまで人に近づけることができるかということに関わっていて、ビッグデータによる効果とプライバシーの問題のバランスをとることが大事だと思った。2015/02/27

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