出版社内容情報
ビッグデータとは、単に膨大な情報量を指すのではない。新たなビジネスモデルを構築するツールなのだ。情報が切り開く世界のゆくえ。IT業界やマーケティングの世界でいまもっともホットなバズワードといえば、「ビッグデータ」だろう。最近では、ビジネス誌や専門書で取り上げられる機会も増えてきたビッグデータだが、その定義はあいまいなままだ。
直訳すれば、「膨大な量の情報」といったことになるだろうが、漫然と量さえ情報を集めても意味を為さないことは明白だ。
もちろん、これまで処理できなかった量の情報を処理できるようになった技術的進化がビッグデータを体現している側面は否定できないが、本書の目的はそういった技術論にあるのではない。
いまシリコンバレーでは、SNS・クラウド・ビッグデータをまとめて、三種の神器と称するという。この三つを活用しないことには、ビジネスになりえないのだ。
シリコンバレーで日夜開発される先端技術の一端は、すでに私たちの活用するところとなっている。ツイッターやフェイスブックはもちろん、ECサイトのレコメンデーションやテキストマイニングなど、明確に認識しないまでも、ビッグデータの恩恵に与っているケースが数多く存在するのだ。
だが、膨大な個人情報を扱ううえで立ちはだかるのが、プライバシーの問題だ。より詳細なものにこそ価値を置くという情報の性質ゆえ、価値が高ければ高いほどプライバシーとの線引きが難しくなるのは必然だ。欧米の企業や政府が取り組んでいる現状をレポートしながら、日本の産業界が目指すべき立ち位置を模索する。
著者は二十年以上シリコンバレーに暮らすコンサルタント。ビッグデータという概念を詳らかにしつつ、日本の産業界が参考にするべきビジネスモデルを明らかにする。
第一章 なぜ今「ビッグデータ」なのか
第二章 データ世界の考え方
第三章 ビッグデータを全身で体現するグーグル
第四章 主要ネット企業の勝敗を分ける「データ」
第五章 世界を良くするためのデータ技術
第六章 ビッグデータ技術の世界
第七章 ビッグデータの現在と未来
海部 美知[カイフ ミチ]
著・文・その他
内容説明
シリコンバレー在住の著名コンサルタントがわかりやすく最新事例を紹介。アップル、フェイスブックの意外なアキレス腱?!グーグル、アマゾンの存在感。新たな情報革命に日本はどう立ち向かうのか。
目次
第1章 なぜ今「ビッグデータ」なのか
第2章 データ世界の考え方
第3章 ビッグデータを全身で体現するグーグル
第4章 主要ネット企業の勝敗を分ける「データ」
第5章 世界を良くするためのデータ技術
第6章 ビックデータ技術の世界
第7章 ビッグデータの現在と未来
著者等紹介
海部美知[カイフミチ]
1960年、神奈川県生まれ。一橋大学社会学部卒業。スタンフォード大学MBA取得。本田技研工業、NTTアメリカなどを経て、現在、コンサルティング会社ENOTECH Consulting代表を務める。シリコンバレー在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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