伴走者

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  • サイズ B6判/ページ数 250p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062209540
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

自分ではなく他人のために、勝利を目指す。選手の目の役割を果たす伴走者の熱くてひたむきな戦いを描く、新しいスポーツ小説!「泣けた、とは言いたくない。それとはちがうのに、涙がでるのだ。」――糸井重里さん

自分ではなく他人のために、勝利を目指す。
熱くてひたむきな戦いを描く、新しいスポーツ小説!

「お前は伴走者だ。俺の目だ」

ばんそうしゃ【伴走者】
視覚障害のある選手が安心して全力を出せるように、選手の目の代わりとなって周囲の状況や方向を伝えたり、ペース配分やタイム管理をしたりする存在。

◆夏・マラソン編
「速いが勝てない」と言われ続けた淡島は伴走者として、勝利に貪欲で傲慢な視覚障害者ランナーの内田と組むことに。パラリンピック出場を賭け、南国のマラソン大会で金メダルを狙う二人のレースに、次々に試練が襲いかかり……!?

◆冬・スキー編
優秀な営業マンだった涼介は、会社の方針で視覚障害者スキーの伴走者をするよう命じられる。1位にこだわり続け、ピーク時に選手を引退していた涼介だったが、全盲の天才スキーヤーの女子高生・晴と出会うことで、少しずつ変わっていく。

浅生 鴨[アソウ カモ]
著・文・その他

内容説明

「お前は伴走者だ。俺の目だ」『夏・マラソン編』「速いが勝てない」と言われ続けた淡島は伴走者として、勝利に貪欲で傲慢な視覚障害者ランナーの内田と組むことに―。『冬・スキー編』優秀な営業マンの涼介は、会社の方針で全盲の天才スキーヤーの女子高生・晴の伴走者をするよう命じられるが…。自分ではなく他人のために勝利を目指す。熱くてひたむきな戦いを描く、新しいスポーツ小説!

著者等紹介

浅生鴨[アソウカモ]
1971年、兵庫県生まれ。作家、広告プランナー。NHK職員時代の2009年に開設した広報局ツイッターが、公式アカウントらしからぬ「ユルい」ツイートで人気を呼び、中の人1号として大きな話題になる。2013年に「群像」で発表した初の短編小説「エビくん」は注目を集め、日本文藝家協会編『文学2014』に収録された。2014年にNHKを退職し、執筆活動を中心に広告やテレビ番組の企画・制作・演出などを手がけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

モルク

100
その競技でのトップアスリートが視覚障害者の伴走者となってパラリンピック出場を目指す2編。「夏、マラソン編」では緻密な計算が武器だがここぞで勝てない淡島が、海外でも活躍した元サッカー選手の伴走者に。高慢で勝利に貪欲な彼とのタッグは…「冬、スキー編」では営業マンが会社命で天才女子高生の伴走者に。しかし彼女は勝利より自由を求め練習嫌いだった。どちらも伴走者としてどのようにサポートするのかよくわかる。そして視覚障害者の気持ち、健常者がかけがちの言葉に対する思いも知る。障害者スポーツもっと盛り上げいかなければ!2023/12/08

ユザキ部長

98
全盲の方のフルマラソンの伴走は見たことあるし(タイムは別にして)まぁ筋としては想定内。もちろん面白かったけどね。後半のアルペンスキーは驚いた。目が見えると出来る事。目が見えなくても出来る事。弱さを知る事を出来れば、想像以上に二人の絆が繋がる。勇気がスピードを加速させた。2018/08/24

ぶち

88
“伴走者”とは、視覚障害のある選手が安心して全力を出せるように、選手の目の代わりとなって周囲の状況や方向を伝えたり、ペース配分の管理をしたりする存在です。この小説は、自分ではなく他人のために勝利を目指す新しいスポーツ小説です。勝ちにこだわる傲慢なマラソンランナーや天才スキーヤーである女子高生と伴走者の姿を通して、障害者スポーツの実態や迫力ある競技の様子などが描かれています。読み進めるうちに、"見えないこと"や"障害"とはどういうことなの改めて考えさせられ、"見える""見えない"の垣根がなくなっていきます。2018/12/12

ゆみねこ

75
視覚障害者のある選手が安心して全力を出せるように、目の代わりとなって周囲の状況や方向を伝えたり、ペース配分やタイム管理をする、伴走者。マラソン・アルペンスキー、自分ではなく他人のために勝利を目指す。知らない世界を見せてもらいました。2018/11/14

papako

68
どこかで紹介されていた?のか、気になっていて、電子書籍セールで。いやー、すごく楽しめた。視覚障害者のマラソンとスキーの2話。どちらも視覚障害者を弱者ではなく、1人のアスリート、1人の女子高生として描いていて、ハッとさせられた。マラソンの内田の勝利に対する執念が気持ちいい。ブラフも含めてすごく新鮮でした。そして、才能とか言われても、ただ楽しく滑りたい!と言い切る晴の気持ちもよく伝わってきた。障害の有無で人に何かを決められるのは嫌だよね。この本を読んで、パラスポーツに対する見方を改めさせられました!良かった!2019/03/02

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