出版社内容情報
鬼才・木原音瀬の4つの鳥肌短篇集。あなたはこの作品の衝撃をどう表現するか?「あれの味は知っている。羽をむしると、どんな音がするのかも。」
――「衝撃」という言葉以外この作品を表現できない、怪作「虫食い」。
ほか、人間の弱さ、不思議さ、愛おしさを描き出す、4つの鳥肌短篇集。
「罪と罰」
整形外科医の棚田のもとに、深夜、階段から突き落とされた若い男が運び込まれた。爽やかな好青年であるこの患者のために棚田は懸命に治療をするが……。
「消える」
弟を愛してしまった僕。その切なさに距離を置いていたが、弟の運転する車で事故に遭ってしまい、僕の身の回りの世話をする毎日。未来永劫、僕から離れられない。
「虫食い」
幼なじみの隼人だけは、日向が虫を食べることを知っている。そしてそのことに欲情することも。
「ミーナ」
しわしわネームの亀井道代は自分のことを「ミーナ」と呼ばせている。親友の若菜はミーナの華やかさに惹かれているが、なぜかクラスメート達は遠巻きにしている。
罪と罰
消える
虫食い
ミーナ
木原 音瀬[コノハラ ナリセ]
著・文・その他
内容説明
人間の業に、とことん寄り添う4つの短篇。
著者等紹介
木原音瀬[コノハラナリセ]
高知県生まれ。1995年「眠る兎」でデビュー。不器用でもどかしい恋愛感情を生々しくかつ鮮やかに描き、ボーイズラブ小説界で不動の人気を誇る。『箱の中』と続編『檻の外』は刊行時、「ダ・ヴィンチ」誌上にてボーイズラブ界の芥川賞作品と評され、話題となった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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