出版社内容情報
竹田 青嗣[タケダ セイジ]
著・文・その他
内容説明
2000枚超!一切の哲学原理の総転換!!21世紀、新しい哲学がはじまる!2500年の哲学の歴史を総攬し、かつ刷新する画期的論考!!
目次
第1部 存在と認識(哲学の問い;認識の謎;本体論的解明)
第2部 世界と欲望(欲望相関性;意味 価値 存在;世界の一般構成)
著者等紹介
竹田青嗣[タケダセイジ]
1947年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。明治学院大学国際学部教授を経て、早稲田大学国際教養学部教授。哲学者、文芸評論家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kumoi
1
認知科学において、知覚のプロセスをすべて電気信号に還元する試みが行われている。研究がさらに進めば、それが人間だとしか思えない機械を作ることさえできるはずである。見た目と言動が人間そっくりな機械があり、100人の参加者がこの機械とやりとりを行ったとしよう。そして全員が"それ"が人間であると判断したとする。その後、実は機械であったこと、どんなメカニズムで動いているかを参加者に説明する。最後にもう一度、"それ"は機械なのか人間なのかと問われたら機械であると言うしかない。このように可疑性は絶えず検証されている。2021/06/06
小暮 宏
1
短いブロックに区切った文章を重ねていくスタイルはヴィトゲンシュタインの「論理哲学論考」のようでもあるが、近代から現代に至る哲学史を振り返りながら吟味し位置付ける流れはヘーゲルの「精神現象学」のような一種の物語性を持つ。 総体として哲学を現実の暴力論理に抗するものとして位置付け、絶対的存在や価値に還元するのではなく、誰でも参加できる言語ゲームとして互いの信憑を目掛けて絶えず書き直されるところに、現代思想が陥り勝ちなニヒリズムや相対主義から抜きん出た健全さを見てとれる。2021/02/21
R
1
哲学史における「存在」「認識」「言語」の各論を俯瞰し,ニーチェの思想を足掛かりに,世界の意味と価値を人体の秩序において意味づける。上記の3つの各論に注目rするときに身体は置き去りにされていたけれど,思考と身体は切り離せない。身体なくして思考はできない。2019/03/07
斉の管仲
0
朝1時間、4カ月かけて読みました。カント以降、近年のメイヤスーまで哲学が俯瞰でき、大変充実した朝の時間でした。 読み終えて、朝、寝坊するようになってしまった。2021/05/12