地検のS

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地検のS

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  • サイズ B6判/ページ数 293p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062202930
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

湊川地検で起きるすべての事は一人の男が握っている――。現代、検察の正義とは何か。元新聞記者の横溝正史賞作家が挑む連作検察小説あの男は一体何者なんだ――?

湊川地検で起きるすべての事の裏には、必ずひとりの男の存在があった――湊川地検総務課長・伊勢。
検事でもない総務のトップがなぜ……。

「絶対悪」が見えにくい現代において、「検察の正義」とは何なのか。元新聞記者の新進作家が挑む、連作検察小説。

伊兼 源太郎[イガネ ゲンタロウ]
著・文・その他

内容説明

湊川地検の総務課長、伊勢雅行。地検の事実上トップである歴代次席検事の懐刀。地検内の事務全般だけではなく、地元政財界との太いつながり、時には量刑の判断にまで関わっていると言われ、湊川地検で起きることの裏には、必ずこの男の存在があった。真っ白な髪から「白い主=シロヌシ」転じて「S」、あるいはスパイめいた暗躍から「エス」と呼ばれている。検事でもない総務のトップがなぜ…。

著者等紹介

伊兼源太郎[イガネゲンタロウ]
1978年東京都生まれ。上智大学法学部卒業。新聞社勤務などを経て、2013年に『見えざる網』(受賞時「アンフォゲッタブル」を改題)で第33回横溝正史ミステリ大賞を受賞し、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いつでも母さん

191
何気なく手にしたが、どうしてどうして なかなか面白かったです。地味なポストのはずの地検の総務課長・伊勢が絡む短編5話。清濁併せ呑むって感じで、それぞれの立場の者が試される感じだった。同時に読み手も試される感じがした。ただ冷たいだけじゃないのが好い。特に好みは『置き土産』『血』だが、ラストの『証拠紛失』は、あゝ続きが読みたい。この本はもっと知られても良いんじゃなかろうか?2018/04/02

しんたろー

186
伊兼源太郎さん初読み。巧い!作品が少ない人とは思えないほど、職人技のような一冊だった。ある地検の影の実力者=伊勢事務官を核に置き、立場の違う登場人物たちの視点で様々な事件を解きつつ「本当の正義とは?」を問う。理不尽な社会と人々の葛藤がヒシヒシと伝わってくる物語に惹き込まれるのは、人物描写の上手さと根底に熱い想いが込められているからと感じた。甲乙つけがたいレベルの高い5つの短編で、特に『血』には胸が震えた!本作は横山秀夫さんの連作短編集が好きな人には自信をもって勧められるし、今後も注目したい作家さんだ♪♪♪2018/05/13

🐾Yoko Omoto🐾

157
伊勢雅行、通称S。歴代次席検事の懐刀と囁かれ地検関係者を畏怖させる存在だ。事件記者、検察事務官、弁護士、女性検察官、総務課員らそれぞれが遭遇する事件に、伊勢からの意味深なアプローチを絡め、そこに様々な含みを持たせ繋げる展開が巧い。「シロとクロ」「血」はストーリーそのものが秀逸で、法よりも人間として正しい決断とは何か、正義の在り方を問うような硬派な読み応えがある。ただ、伊勢の言動や行動は実に迂遠で難解に過ぎ、その真意を推察する者の察しに説得力が薄く、都合が良すぎる印象も。時系列の倒置描写の多用も気になった。2018/10/10

パトラッシュ

147
司法機関が舞台ながらリーガルミステリではなく、検事でも弁護士でも判事でもない地検の総務課長伊勢が主人公と聞くだけで、作者がどんな過去を彼に背負わせたのか興味を引かれた。あらゆる組織は様々な思惑や欲望絡みの綱引きから免れないが、人を裁く権力を与えられた裁判所や検察庁には外部からの圧力も加わって複雑さを増す。そんな場所で陰の実力者とされる男の謎めいた行動が、彼に関わった面々により少しずつ明らかになる。不運にも法を犯してしまった人の罪よりも、伊勢が彼らを助けようとする秘密を通じて本当の正義とは何かが見えてくる。2021/11/17

utinopoti27

125
一介の事務職でありながら次席検事の懐刀と称され、計り知れない人脈と深い洞察力で、陰の立役者として暗躍する湊川地検総務課長・伊勢。法曹関係者は、その独特の風貌からか、彼をこう呼ぶ。「地検のS」と・・。本作は『法の正義』並びに『裁かれるべき悪』とは何かをテーマに、彼を取り巻く関係者たちの目線で語られる事件が5編。とくに検察内部のパワーバランスの実態や、虚々実々の駆け引きが生々しく描かれるくだりには、ノンフィクションに似た説得力がある。ややクセのある独特の言い回しが気になるものの、心に響くヒューマンドラマだ。2019/07/31

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