講談社ノベルス
闇の喇叭

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  • サイズ 新書判/ページ数 219p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784061828674
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0293

出版社内容情報

探偵行為が禁止された日本で、探偵を目指す高校生の少女・純! 有栖川有栖の少女探偵青春ミステリ、ノベルスに登場!

大東亜戦争後、日本は南北に分断され、北海道は<日ノ本共和国>として独立。日本国内では北のスパイが暗躍し、政府は警戒を強めていた。
――そして平世21年。私的探偵行為を禁止する法律が成立し、探偵狩りが行われている現代。少女・空閑純(そらしずじゅん)は、かつて名探偵として名を馳せた両親に育てられたが、母親はある事件を追う最中に行方不明となっていた……。母の出身地である奧多岐野(おくたきの)に父とともに移住し、帰りを待っていた純だったが、そこで発見された身元不明の他殺死体が、父子の日常を破壊する! 存在意義を否定された探偵に謎が牙を剥くとき、新たな物語が動き出す!!

【著者紹介】
有栖川有栖(ありすがわありす)
1959年大阪市生まれ。同志社大学法学部卒業。在学中は同大推理小説研究会に所属。89年に『月光ゲーム』で鮮烈なデビューを飾り、以降「新本格」ミステリムーブメントの最前線を走りつづけている。03年、「マレー鉄道の謎」(講談社ノベルス)で第56回日本推理作家協会賞受賞。本格ミステリ作家クラブ初代会長。

内容説明

戦後、日本は南北に分断され、北海道は独立国家となった。―平世21年。私的探偵行為を禁止する法律が成立した現代。少女・空閑純は、かつて名探偵として名を馳せた両親に育てられたが、母親はある事件を追う最中に行方不明となっていた。母の故郷に父とともに移住し、母の帰りを待つ純だったが、身元不明の他殺死体が発見され、父子は事件に巻き込まれる!有栖川有栖が探偵の存在意義を問う、待望の新シリーズ開幕。

著者等紹介

有栖川有栖[アリスガワアリス]
1959年大阪市生まれ。同志社大学法学部卒業。在学中は同大推理小説研究会に所属。1989年に『月光ゲーム』で鮮烈なデビューを飾り、2003年『マレー鉄道の謎』で第56回日本推理作家協会賞を受賞し、2008年には『女王国の城』で第8回本格ミステリ大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ソラ

31
今までの有栖川有栖さんの雰囲気とは一風違った作品。推理小説的な部分より、純がどんな風に成長していくのか、そっちの方に興味があります。2013/03/14

Yobata

29
戦後、北海道が独立し南北に分かれ、私立探偵行為が禁止された日本で、探偵だった両親を持つ空閑純は消えた母親の実家に移り住んでいた。しかしその街で正体不明の女性が現れたのを始めに事件が多発し…。パラレルワールドの日本が舞台で、南北に分かれた原因や知的人材を排除するために探偵を禁止するという弾圧思考が当たり前の閉塞感ある世界観はただの空想ではなく史実を交えたかなり具体的なものなので真に迫ってたね。そのためその説明分が多かったけど問題はなし。社会の敵,悪とまで蔑まされた探偵をしていた父に母を尊敬していた純は→2015/04/04

ほぼ一日一麺

28
図書館の特集コーナー『ティーンズが読むべき本をスタッフが頑張って探してみた(仮)』から拝借するまで知らなかったソラシリーズ第一弾(´Д`;)。氏はこのシリーズで探偵の存在意義を問うらしいので、この一冊を読んだだけで評価をくだすのは早計なのだろう。探偵行為を封じる世界を作り上げるが為に、広島・長崎・京都に原爆を落とし、北海道を日本から切り離した氏の目線は、読者の遥か先を行っているように思われる。本作は序章に過ぎないのだろうソラシリーズの行く末、要ウォッチ。2014/06/29

しゅてふぁん

27
北海道が<日ノ本共和国>として独立し、国内で北のスパイが暗躍。私的探偵行為が禁止され、探偵狩りが行われている世界。ソラ達は生きるのが窮屈そうだ。周りの大人は小うるさくて融通がきかないし、しかも方言禁止って…!殺人事件の結末は予想外だった。これからソラはどう行動するのか。さて、次読むよ~(^o^)丿2017/02/25

ミンティア

24
有栖川有栖の新シリーズ。ソラという一人の少女の長い長い冒険を書き始めた今作。 世界観が並行世界の日本――探偵行為が禁止された日本――が舞台で、これから始まる物語の長さを如実に表していました。今作はそんな長い物語のプロローグに位置するような感じでした。 その為か、今作は舞台の説明が多く、ミステリ色はあまり強くないような気がしました。ただ、トリックも上手く今作をイメージ(意識)しているようなトリックで驚きました。 果たしてソラは家族全員揃って元の生活に戻ることが出来るのか……。次巻にも期待です!2013/06/26

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