講談社ノベルス
悲鳴伝

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  • サイズ 新書判/ページ数 517p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784061828292
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0293

出版社内容情報

西尾維新史上、最長巨編――西尾維新がはなつ、新たなる英雄譚。地球の悲鳴が聞こえるか。西尾維新史上、最長巨編――西尾維新がはなつ、新たなる英雄譚。地球の悲鳴が聞こえるか。

彼の名は空々空。
どこにでもいない十三歳の少年。
風変わりな少女、剣藤犬个が現れたとき、
日常かもしれなかった彼の何かは終わりを告げた。
ひどく壮大で、途轍もなく荒唐無稽で、
しかし意外とよく聞く物語は、
そんな終わりを合図に幕を開ける。
人類を救うため巨悪に立ち向かう英雄は、
果たして死ぬまで戦うことができるのか!?

第1話「ヒーロー誕生! 地球の悲鳴が聞こえるか」
第2話「戦え! ぼくらの英雄グロテスク」
第3話「届け必殺! グロテスキック」
第4話「頼れる仲間だ! 狼の血を引く少女」
第5話「炎の戦士! 熱き血潮の燃える魂!」
第6話「幼稚園が危ない! 二人の女剣士」
第7話「さらば友よ! 空を翔けるヒーロー(前編)」
第8話「さらば友よ! 空を翔けるヒーロー(後編)」


西尾 維新[ニシオ イシン]
著・文・その他

内容説明

彼の名は空々空。どこにでもいない十三歳の少年。風変わりな少女、剣藤犬个が現れたとき、日常かもしれなかった彼の何かは終わりを告げた。ひどく壮大で、余轍もなく荒唐無稽で、しかし意外とよく聞く物語は、そんな終わりを合図に幕を開ける。人類を救うために巨悪に立ち向かう英雄は、果たして死ぬまで戦うことができるのか!?―。

著者等紹介

西尾維新[ニシオイシン]
1981年生まれ。2002年、『クビキリサイクル』にて第23回メフィスト賞を受賞、「京都の二十歳」としてデビューする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

海猫

188
人類を守るため、地球を倒すという矛盾した背景に展開する歪んだヒーローのお話。厚めの本でも物足りなさすら感じるほどの饒舌思索活劇テンコ盛り。本筋はまだ投げっぱなしで続編を期待する一方、主人公空々空個人ので話としてはまとまっているのでここで物語が終わるのも美しいありかたではある。2012/04/29

ひめありす@灯れ松明の火

117
西尾維新流その日をあの日に変える為の物語。死ぬ程の悲しみがあったはずの世界で食べて、排泄して、眠る。当たり前にいつの間にか笑って、それを過去にしていく。それは感情をもつ者だけに許された行為。だから空々空にはいつまでたっても『あの日』はこない。いつだって彼は『その日』に取り残されて過ぎ去れない。だからこそ彼は主人公であり英雄になりえた。空いてて空しくて空ろ。故に意識を越えて全てを零とみなす。我空にあり、法空にあり。右手の牙、左手の花。足元の獣。護るべき者を護れず、英雄にもなりきれなかった少年の、成長の物語。2012/05/21

くろり - しろくろりちよ

110
※ネタバレ注意※感情を持たない主人公・空々(そらから)。地球撲滅軍のヒーローとして仕立てあげられ、家族も友人も学友も全てを失う。その黒幕は、幼馴染で人一倍空々に執着を持つ一人少女。彼女は嫉妬と友情と怒りの狭間で、空々から全て奪って全て自分の支配下に置こうとする。「愛」というには幼すぎるし陳腐だけれど、だからこそ中二の自分には解る。少しの間同棲しただけの剣藤の、人間らしい心も。尻切れ感はあるけれど、あまりの分厚さに驚いたので、万が一続編が出ても読むかどうかは迷うところ。エセヒーローもの。「自分は特別」と。2012/06/04

シオミズ

72
とても長い話だったが面白かった。全体的に西尾維新感MAXな話だった。やっぱ通り名ってなんかいいな。結構この作品は個人的に好きな作品の部類に入る作品だった。終わり方もなんかすごく良かった。でも主人公がヒロインを敵としてとるのは少し驚いた。2012/05/15

流言

55
西尾維新最長巨編、という触れ込みだがこれまで以上にするするとスムースな読み口でこれでクビシメロマンチストや猫物語に比べてもとてもあっさりと読むことができる。ネーミングの悪趣味さでは他の作品にも劣らないが内容としては案外正統派で、不思議道具で地球と戦う、というもの。空々空を主人公たらしめている特性、無感動無感性は不気味な反面、誰にでも理解できる性質であり毒気と共感を両立している。続編も出るようではあるががかなーりぶん投げたエンディングなので続きがどうなっているのか気になってしまい、悔しささえ覚えている。2013/02/23

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