出版社内容情報
北町奉行配下の隠密同心・萬七蔵は、その情け容赦のない捕縛の手段から下町の悪党連中には「夜叉萬」と呼ばれ畏怖されていた。
北町奉行配下の隠密同心・萬七蔵は、その情け容赦のない捕縛の手段から下町の悪党連中には「夜叉萬」と呼ばれ畏怖されていた。そんな七蔵に未解決の畳職人殺しの再探索の密命が下され、江戸の庶民に狼藉を重ねる旗本御家人を炙り出し、密かに始末することに…
内容説明
浅草・本所深川の顔役連中から“夜叉萬”と畏怖されている北町奉行配下の隠密廻り同心・萬七蔵。情け容赦なく咎人捕縛の手段を取る七蔵に、未解決の畳職人惨殺事件の再探索の命が下った。紅組と称し、庶民相手に乱暴狼籍を繰り返す御家人旗本の子弟の所業を炙り出し、悪餓鬼どもを密かに始末する。さらに、鮮やかな斬り口と脂粉の香りを残す辻斬り犯を追い詰め、その真相を明らかにするが…。時代小説の旗手となった著者の鮮烈デビュー作品の復刊。
著者等紹介
辻堂魁[ツジドウカイ]
1948年、高知県生まれ。早稲田大学文学部卒業後、出版社に勤務。その後、退社して本格的に執筆業に入る。迫真の剣戟場景と江戸情緒溢れる軽妙な筆致が好評を博す(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶんぶん
13
【図書館】懐かしい、著者のデビュー作品。 この頃から、大物の片鱗を表していたと、思わせる作品。 こうして若かりし頃の作品を、もう一度遡って読むのも悪くない。 著者が「川越」に住んでいたという事も判った。 割と近くに住んでたんだな。 お話は、やや荒削りな感じだが悪に立ち向かう「夜叉萬」の姿に惚れる。 「風の市兵衛」の世界観がこの頃から感じられる。 仲間たちと行動するというのは、この頃から、やっていたんだな。 もうしばらく、「夜叉萬」の世界に浸ろうと思う。2021/01/28
あかんべ
8
隠密同心となっているが、町廻りとの違いがうすい感じがしたが、七蔵がかっこよく引っ張っていく。デビュー作としてちょっと過激な「かどわかし」なんてのもあったがぐいぐい話しを引っ張っていくのはさすがです。2014/05/18
ひかつば@呑ん読会堪能中
8
デビュー作の復刊ということで、町の悪党者から「夜叉萬」と恐れられる隠密廻り同心の短編4つ収録。表題の冬かげろうを含めてかなり大胆な設定もあるが、荒々しさの中にもジ~ンとさせる描写があり、風の市兵衛ほか作者の今につながる雰囲気がなんとなく伝わってくる一冊だった。作者の勢いに乗せられて一気に読了。 2013/08/02
たか姫
1
隠密廻り同心萬七蔵こと夜叉萬の活躍劇!紅組と称する白粉に紅を塗った御家人旗本の子弟の乱暴狼藉者などを容赦なく、密かに始末する。手の出せない相手を始末する姿にすかっとしました。2015/10/05
kazukitti
1
面白かった。主人公が隠密廻りじゃなくて、隠密同心になってたのがちょっとアレだったかなw ただ、そーゆー荒唐無稽なTV寄りの時代劇っぽい感じになった分、市兵衛シリーズみたいにもやもやする部分がなかった感じかな。より勧善懲悪に近いのか。悪人がお白州待たずに処刑されるとかw 市兵衛も大分作りこんだ感じはするけど、こっちに比べると大分さりげなくなってるのかなーとか思った。表題作「冬かげろう」もそうだけど、「かどわかし」なんかはもう昭和のかほりが漂うねって感じw2015/01/26




