出版社内容情報
池波正太郎・北原亜以子・宮部みゆき・南原幹雄・澤田ふじ子・杉本苑子・山本周五郎…時代小説の名手が競演する珠玉の名作集。
時代小説の名手が見事な筆致で競演する珠玉の名作アンソロジー集第二弾・市井人情篇。<収録作家>池波正太郎・北原亜以子・宮部みゆき・南原幹雄・澤田ふじ子・杉本苑子・山本周五郎・井口朝生・永岡慶之助・佐江衆一・白井喬二。
内容説明
時代小説の名手11人が見事な筆致で競演する珠玉の名作アンソロジー集第二弾・市井人情篇。
著者等紹介
菊池仁[キクチメグミ]
1944年、神奈川県生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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山内正
3
久作さん今日も来てる 豆腐が好きで 帰り際雪駄の鼻緒が 六十八の母親が数年前から寝込んで 出て行った息子の名を呼ぶ 年が明ければ三十に 壁に金鎚木鎚が吊って丸い火鉢が 十年前に女房がと奥に位牌が見える 店に老武士が国へ帰ると挨拶に 家老の貰いと銀の置き皿中に蛙が 名品なのに銘を打たずと 久作って職人でと、久作さん? 金沢の頃に一端の顔してな 国を渡り歩き気付いたんだ 親父の叩く木槌の音がな 待っててくれるかい戻るまで あたしで良かったら待ちますよ 2021/05/29
山内正
3
広い部屋で目が覚めた男に抱かれる夢をみていた お紺簪と名を付けて大いに売れた事も銀鎖と新しいのは売れると思った 番頭に手堅い物にと昨日言われた 店に幼馴染の秀三郎に一度飲みにと 蝋燭に名を書く縁担ぎで売れた事が 平太に会うかと聞く 十八年は会っていない筈 松葉の簪売れるかしらと言おうとし 秀三郎に抱きしめられた 今日で五日何も考えられず馬鹿にして 何度も呼んださ、鰻食いに行くか 平太が汚え真似しやがってと怒る 彼奴の女房物にしてやろうか 俺は今文句の無い暮ししてるんだ 平太の気持ちが嬉しい 馬鹿にしてもう2021/05/07
山内正
2
客も帰り店の隅に座る岡っ引きが 暦を見て神無月かと呟く 今年もあるかな?まだですかい 男は医者に育ててみなきゃ分かりませんと 五年前に手文庫の十両だけで引き上げた 灯のない部屋を通り主人の部屋へ 同じ手口で三軒あったよ 堅気だな 何れ傷つけまさぁ同じとこに留まっちゃいられない 大きな金狙います おたえお父っちゃん出掛けてくる 大工じゃねぇかと思ったが違った 神無月ってのは神様が見てない月ですよ 年の暮れに畳替えした家は? 親父有難うよ 夜道をすれ違うことの無い二人が駆けていく2021/05/11
カワセミ440
1
『撫子が斬る』に続き。江戸情緒溢れるこういうアンソロジーは良いね。2016/08/10
ぺしみち
0
可もなく不可もなし2014/02/15




