出版社内容情報
著者の日常と、体験者の怪談が妖しく交差する土着的怪談実話集徳島で建設業に従事する著者の日常と、体験者に聞き取り取材をした怪談が妖しく交差する土着的怪談実話集。怖いと感じることそれ自体を深く見つめることで、怪異の恐ろしさがぞくりとにじり出る8篇を収録。
みだりに長い前口上/ただ見て帰るの件/ある居酒屋での件/寒空の立ち話の件/ある抵抗の件/ほろ苦いアンパンの件/撮れなかった映画の件/薬を飲んだら治るの件/つとめて短い納口上
松村 進吉[マツムラ シンキチ]
著・文・その他
内容説明
―これは、まともな稼業ではない。徳島で建設業に従事しながら怪異体験談を採集し、誌面に発表してきた著者。「怪談稼業」ともいうべき生業を12年間続けるうち、いつしかいくつもの影が心を侵蝕していって…。谷間の集落に訪れる蝋燭を持った集団。住人がよく替わる家に出現した異形のもの。撮ろうとして撮れなかった映画。怖さの本質を見つめることで、怪異の恐ろしさがぞくりとにじみ出る9篇を収録。革新的怪談実話集!
目次
ただ見て帰るの件
ある夫婦の件
ある居酒屋での件
寒空の立ち話の件
ある抵抗の件
さまよえる電柱の件
ほろ苦いアンパンの件
撮れなかった映画の件
薬を飲んだら治るの件
著者等紹介
松村進吉[マツムラシンキチ]
1975年、徳島県生まれ。2006年、怪談実話の著者発掘コンテスト「超‐1」で1位を獲得しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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