人殺しの息子と呼ばれて

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¥825
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人殺しの息子と呼ばれて

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  • サイズ B6判/ページ数 224p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784041067345
  • NDC分類 916
  • Cコード C0095

出版社内容情報

25年の凄絶人生を、完全書籍化!悲しい過去を背負いながら、彼はいかに生きたか。
殺人者の息子に生まれた25年の人生とは?

凄絶ゆえに当時報道も控えられた「北九州連続監禁殺人事件」。
その加害者の長男が「音声加工なし」で事件のありさまや、その後の苦悩の人生を語り、全国的な反響を呼んだ。
彼の人生を支えた後見人への取材などを加え、番組プロデューサーがこのたび完全書籍化。


<目次>

序章 生きている価値

第一章 鬼畜の所業――北九州連続監禁殺人事件

第二章 「消された一家」の記憶

第三章 やっとなんとか人間になれた

第四章 冷遇される子供たち

第五章 消えない記憶と、これからの人生

終 章 俺は逃げない



張江 泰之[ハリエ ヤスユキ]
著・文・その他

内容説明

凄絶ゆえに当時報道も控えられた「北九州連続監禁殺人事件」。「音声加工なし」で事件のありさまやその後の苦悩の人生を語った長時間インタビューは、放送されるや否や全国的な反響を呼び、その勇気には涙と多くの称賛が贈られた。後見人への取材などを追加し、番組チーフプロデューサーがこのたび完全書籍化。

目次

序章 生きている価値
第1章 鬼畜の所業―北九州連続監禁殺人事件
第2章 「消された一家」の記憶
第3章 やっとなんとか人間になれた
第4章 冷遇される子供たち
第5章 消えない記憶と、これからの人生
終章 俺は逃げない

著者等紹介

張江泰之[ハリエヤスユキ]
フジテレビ情報制作局情報企画開発センター専任局次長。1967年、北海道生まれ。90年、NHK入局。報道番組のディレクターとして、『クローズアップ現代』や『NHKスペシャル』を担当。2004年に放送した『NHKスペシャル「調査報告 日本道路公団~借金30兆円・膨張の軌跡~」』で文化庁芸術祭優秀賞受賞など受賞多数。05年、NHKを退局し、フジテレビ入社。『とくダネ!』やゴールデン帯の大型特番を担当し、現在は、『ザ・ノンフィクション』のチーフプロデューサー。17年に放送された「人殺しの息子と呼ばれて」では加害者の長男を10時間にわたってインタビューし、キーマンとして関わった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nobby

154
「やっと、なんとか人間になったんやけ」彼の言葉から押し寄せる感情の数々、安堵あるいは疑念・憤り・哀しさ・やるせなさ…そもそも「殺人現場にずっといた子」へのシステムがない中で垣間見れる真摯さは周りの温かさ故なのだろう。一方、小学生の頃、人間と違い素直だからと獣医師に憧れたとは泣けてくる…父との思い出は「なんかあれば、叩かれて、電気、流されて。......くらいしかないですもんね。」と嫌な事ばかりとは…帰る家があり、ご飯が食べられる、そんな当たり前ができていて感じる幸せ…TV放映後に触れる優しさに頬を伝う涙…2019/11/11

ゆいまある

142
北九州連続殺人事件の主犯松永太の長男を、TVプロデューサーが取材し放送したものの書籍化。彼は幼少時から体に電気を流されるなどの暴力を受け、死体遺棄の手伝いをさせらており彼自身が凄惨な虐待の被害者なのだが、9歳で両親が逮捕。誰からも愛されたことのないまま世の中に放り出され、苦労して育つ。その彼が自らTV番組に連絡を取り、親と俺は別の人間です、同じく傷ついた人の役に立ちたい、俺にしかできないことをしますと発信。誰も恨まず、知的で自立した立派な若者に成長した姿が胸を打つ。犯罪加害者家族への支援が必要と感じる。2020/02/02

chiru

127
北九州連続殺人事件の“犯人の息子”として生きる彼の半生をインタビュー形式で綴る本。社会人として成長した長男からみた事件を包み隠さず語っていく…。彼の言葉の重力が示すもの。それは、人間の醜さや弱さを知り抜いた思春期に、距離感を保ちながら「いつでも頼っていいよ」と言ってくれる大人がいたことなんだと思う。世間が貼る烙印に負けないでほしい。少なくとも子供だったあなたに罪なんて絶対ない。事件という大きな波の中で 自分を何度も見失う。でも、目の前にある現実を否定せずに生きる決意をした彼にエールを送りたい。★42019/12/21

モルク

108
「北九州連続監禁殺人事件」の犯人松永太と内縁の妻緒形純子との間のふたりの息子のうち長男である「彼」の壮絶な半生。事件の現場で暮らしていたこともある彼、もちろん真実を知らずにであるが自らも「通電」を父から受けていたため父を怖れていた。豊田正義氏の「消された一家」を読み事件の全貌はある程度把握していたが、やはり残忍である。子供は親を選んで生まれることはできない。事件から年数が経っても世間の眼、色眼鏡は変わらない。「彼」も被害者の一人であることは否めない。負けることなく強く生きていってほしい。2019/04/08

ゆみきーにゃ

95
《図書館》タイトル借り!ザ・ノンフィクションで放送されたことは知っていたが観ることが出来なかったので←フジテレビ映らない。本で読めて良かった。壮絶な幼少期を過ごし両親は殺人者。そんな彼が今幸せそうに暮らしていることが救いである。2018/08/30

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