出版社内容情報
桑原 水菜[クワバラ ミズナ]
著・文・その他
内容説明
若き天才発掘師・西原無量が陸前高田の古い神社跡で掘り当てた、指が3本しかない右手の骨。地元民は「鬼の手ではないか」と噂する。一方、亀石発掘派遣事務所の忍が訪れた平泉の遺跡発掘センターでは、出土品の盗難事件が発生。現場には毘沙門天像が描かれた札と“悪路王参上”の文字が残されていた。犯人の「犯行声明」が意味するものとは。そして更なる事件が起こり…!?大人気シリーズ第4弾、文庫書き下ろしで登場!
著者等紹介
桑原水菜[クワバラミズナ]
千葉県生まれ。中央大学文学部史学科卒業。「風駆ける日」で1989年下期コバルト・ノベル大賞読者大賞を受賞後、90年『炎の蜃気楼』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Bugsy Malone
78
震災による被災地や被災者の方々と、復興発掘や文化財レスキューとの非常にデリケートな問題について教えていただきました。物語については、無量が見つけた「鬼の右手」の驚愕の正体が!という所で引き続き左手へ。2018/10/09
papako
62
2冊揃ったので。今回の舞台は震災後の陸前高田。鬼退治の田村麻呂とか、蝦夷の英雄-阿弓流為とか、義経とか。ちょっと知らなさすぎてスルーしてしまいました。復興か遺跡発掘か。それでも根っこを守る歴史を守るのは大切だと思うけど、それは当事者じゃないから?無量が掘り当てた三本指の人骨は鬼の右手なのか?悪路王とは?2020/03/26
青蓮
53
今回も考古学・歴史ロマン満載で楽しいですね。但し、今回は前後編の前編。個人的には前後編セットで読まれた方が「生殺し」状態にならないと思われます。2017/03/18
よっち
38
震災から二年後の東北地方を舞台に、無量が陸前高田の神社跡で掘り当てた地元では「鬼の手」と噂される指が三本しかない右手の骨。一方、平泉では忍が悪路王を名乗る人物による出土品の盗難に遭遇する第四弾。復興を進めてゆく中での遺跡発掘や文化財レスキューの活動の難しさも語られる中、今回は阿弖流爲や奥州藤原氏などの東北ならではの歴史を絡め、いつも通り無量たちが事件に巻き込まれていく展開でしたが、シリアスな状況が続く中で相変わらずな萌絵の存在がいいアクセントになってましたかね(苦笑)まさかの前後編で続きが気になります。 2016/07/13
えりっち
33
久々に読んだら無量と忍の関係がどんな状態だったか忘れてしまった。。 指が3本しかない右手の骨は、本当に鬼の手なのか? とても良い所で終わってしまい、続きが気になる‼2016/09/01