西郷(せご)どん!上製版〈前編〉

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  • サイズ B6判/ページ数 240p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784041039939
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

2018年大河ドラマ原作小説。まったく新しい西郷隆盛の誕生!

なんという目をした男だーー。
吉之助の目を見た者は、誰もがそう呟いた。
下級武士の家に生まれた西郷吉之助(のちの隆盛)は、貧しいながらも家族やのちに大久保利通となる正助ら友に恵まれて育つ。島津斉彬の雄姿を間近に見た吉之助は、いつの日かこのお方にお仕えしたいと焦がれるようになる。時は幕末。夢がかない、藩主となった斉彬の側仕えとなった吉之助は江戸に京都に飛び回る様になった。敬愛する斉彬の死、度重なる遠島、奄美の島で知った初めての愛。激動の幕末を駆け抜け、新たな時代をつくった男の生涯を描く。
並製版(上・中・下)と上製版(前・後編)の二種類同時刊行!

◆初出:「本の旅人」2016年2月号~2017年9月号

著者紹介
林 真理子(はやし まりこ)
1954年、山梨県生まれ。日本大学芸術学部卒。86年「最終便に間に合えば」「京都まで」で直木賞、95年『白蓮れんれん』※1で柴田錬三郎賞、98年『みんなの秘密』で吉川英治文学賞、2013年『アスクレピオスの愛人』で島清恋愛文学賞を受賞。13年刊の新書『野心のすすめ』は独自の人生論が多くの共感を呼びベストセラーに。そのほか『葡萄が目にしみる』『ミカドの淑女』『聖家族のランチ』『RURIKO』『正妻慶喜と美賀子』『我らがパラダイス』、人気エッセイ“美女入門”シリーズなど、小説、エッセイ両分野で活躍中。※1 タイトルの 蓮 は正式には2点しんにょうです。

内容説明

なんという目をした男なのだ―。吉之助の目を見た者は誰もがそう呟いた。下級武士の家に生まれた西郷吉之助は、貧しいながら家族や友に恵まれて育つ。のちに大久保利通となる正助とは、郷中仲間だ。島津斉彬の雄姿を間近に見た吉之助は、いつの日かこのお方にお仕えしたいと焦がれるようになる。時は幕末。夢かない、薄主・斉彬のお側仕えとなった吉之助は、一橋慶喜を将軍とするべく、名君と心を一にし、江戸に京都に飛び回るようになる。しかし暗躍むなしく宿敵・井伊直弼が大老の就任、異国の脅威が迫るなか斉彬は突然死。さらに国父・久光の逆鱗に触れた吉之助は、遠島を言い渡されてしまう―。林真理子にして初めてなし得た、英雄物語!激動の青春編!

著者等紹介

林真理子[ハヤシマリコ]
1954年、山梨県生まれ。日本大学芸術学部卒。86年「最終便に間に合えば」「京都まで」で直木賞、95年『白蓮れんれん』で柴田錬三郎賞、98年『みんなの秘密』で吉川英治文学賞、2013年『アスクレピオスの愛人』で島清恋愛文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

179
林真理子は、新作中心に読んでいる作家です。本書は2018年大河ドラマ(視聴予定)の原作ということで読みました。https://www.nhk.or.jp/segodon/ タイトルは『さいごうどん』だとばかり、思っていたのですが、『せごどん』が正解でした。前編は、立身出世青春編といった趣です。幕末の薩摩は密貿易で利益を上げて裕福な藩だと思っていたのですが、実は貧窮していたんですね。トータルの感想は後編読了後に。2017/12/02

chimako

106
西郷隆盛……情に厚く、義を重んじ、男の中の男 そんなイメージがあった。『西郷どん!』は小説なので作り上げた場面も多いだろう。が、実在した人物である。大河ドラマの放映も始まった。鈴木亮平の熱演を横目に 本を読む限り、何だか嫌なヤツなんじゃないかと思ってしまう。斉彬を崇拝し、斉彬の頼み事は絶対であり不可能などない。民のことを考え民の幸せを願うが、一番身近な家族の幸せをどう考えていたのか。夫婦になった後、妻である須賀には指一本触れぬ惨い仕打ち。西郷には西郷の考えもあろうが独りよがりで傲慢である。さて、下巻。2018/01/30

よむよむ

102
西郷隆盛を主役にした小説を読んだことがないので、良くも悪くも寡黙で一途で忠義に厚い男というイメージしかなかった。今年の大河ドラマの原作が林真理子さんと知り、この機会に手に取ってみた。こちらの原作は西郷さんの息子、西郷菊次郎が部下に昔物語として父のことを語っていく。その為か、尊皇攘夷など幕末の血なまぐさい史実よりも、西郷さんの人と成りを中心に描かれていて読みやすい。まだ前編だけだが、こんなに人間味溢れた人物とは思っていなかった。すっかり魅了されました。2018/01/09

大福

84
今年の大河ドラマの原作とのことで読んでみました。西郷隆盛のイメージが変わるようなお話。すごく男同士の熱いストーリーかと思っていたがそうでもなくとても読みやすい。後編が気になる。2018/01/05

優希

83
面白かったです。フィクションの要素が強めなのでしょうか。島津斉彬に仕え、時代を翻弄する吉之助。しかし、時代は井伊直弼の支配となり、吉之助は琉球へと流されるのが皮肉なところでした。大河ドラマはこの辺りまでですが、先取りで下巻も読みます。2018/06/01

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