出版社内容情報
軍人として覚悟を決めた小玉は、異例の速度で昇進し、二十歳にして校尉となっていた。そんな小玉のもとに、眉目秀麗にして武科挙に合格した英才が配属される。三歳年下のその男・文林は、何かと小玉と衝突して――?
内容説明
軍人として生きる覚悟を決めた小玉は異例の速度で昇進し、二十歳にして校尉となっていた。相変わらず男運はないものの、明慧を筆頭に仲間や上官にも恵まれ、職務に邁進していた。そんな小玉のもとに、新しい部下が配属される。眉目秀麗にして武科挙に合格した英才。叩き上げの自分と真逆をいく三歳年下の美しい男・周文林を見た瞬間、小玉は思った。「絶対そりが合わない―」その予感通り、小玉と文林はなにかと衝突を繰り返し―?小玉と文林、出逢いの物語。
著者等紹介
雪村花菜[ユキムラカナ]
2014年、第二回富士見ラノベ文芸大賞にて、応募作『生生流転』が瑞々しい人物描写と軽妙な会話劇、緻密な舞台設定を高く評価され、金賞受賞。改題及び改稿した『紅霞後宮物語 第零幕(二)運命の胎動』で作家デビューを果たす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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あっか
73
再読。16歳だった小玉がハタチになり、望まぬ戦で意に沿わずがんがん出世していく。文林ともようやく出会い記念すべき邂逅の瞬間?も描かれる。お互い印象最悪だけど、小玉が文林を見直していく過程以上に文林が小玉にどんどんハマりこんでいく!(…ようにファンには見えている筈。笑)ただただ受け身だった零幕1巻と違い、守るべき部下や仲間ができ小玉が生きるべき道を見つけていく姿が良い。また文林目線が入ることで、小玉を冷静に見た有能さや異端っぷりが客観的に分かる!まだまだ気になる人物との対面が待っていて楽しみ。2020/08/09
あっか
62
本作の主人公、小玉と文林の出会いの話。ほうほう、こんな雰囲気だったのね。まだ、ただこじれているだけで素直で純粋な(に見える)、しかも小玉に敬語を使っている文林が新鮮♡本編3巻まで読了済みでこちらを読みましたが、あの人の元気な姿を見るたび切なくなってしょうがない…刊行順に読むべきだったかな^^;今回も、小玉の性格をそのまま表したような、クスッと笑えるざっくりした文体が小気味よくガンガン読み進めちゃいました。外伝、続くのが嬉しい!2018/09/22
さくらさくら
58
文林さんやっと出てきました。面白い。さぁ次巻だ!2019/04/22
よっち
42
軍人として生きる覚悟を決めた小玉は男運に恵まれない一方、異例の速度で昇進。仲間や上官にも恵まれ、職務に邁進していた小玉のもとに新しい部下が配属される小玉と文林、出逢いの物語第二弾。着々と形成されてゆく軍人として邁進し始めた頃の小玉と部下となった文林の邂逅は、最初はいかにもそうなりそうだなあという距離感と、それが変わってゆくいくつかのきっかけがあって、つまるところ小玉は率直だし文林は意外と素直なんですよね。ここからさらにどんなことがあって二人の関係がどう変わっていくのか、続巻が楽しみになるエピソードでした。2017/09/15
だりあん
38
小玉の未来の旦那様、文林登場。…これからいろいろこじらせて、あの皇帝が出来上がっていくのね…。2018/11/25