平成家族―理想と現実の狭間で揺れる人たち

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平成家族―理想と現実の狭間で揺れる人たち

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  • サイズ 46判/ページ数 278p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784023317833
  • NDC分類 367.3
  • Cコード C0036

出版社内容情報

子の代わりに親同士がお見合いをする「代理婚活」。「女性活躍」の波に、取り残されていると感じる非正規女性──。結婚、仕事、単身、子育て、食などをテーマに、古い制度と新たな価値観の狭間を生きる「平成時代の家族」の姿を追う。

内容説明

少子高齢化が急激に進み、家族の姿が多様に広がった一方、時代の変化に追いつかない制度やモデル。ときに息苦しさを覚え、誰もが当事者となりうる、「平成家族」の実態とは―。

目次

第1章 「単身社会」
第2章 「食」
第3章 「働き方」
第4章 「産む」
第5章 「ポスト平成」
家族を取り巻く「呪い」を追いかけて―「ヤフーニュース」の編集者が振り返る「平成家族」

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

シャコタンブルー

28
「なるべく普通の人を取り上げる」というスタンスで紙面を作っているので、それぞれの人達の生活が身近に感じられ興味深かった。家族はこうあるべきという概念が未だに根底にあるのは事実だと思う。溢れる情報で作為的な、その理想の家族とほど遠い生活をしている現実・・それが歪んだ感性に繋がってしまう危険性も感じた。家族の在り方もイロイロあり、莫迦の一言の様に「多様性」が叫ばれるが、多様性を認めるだけではなく、社会保障を含め個人個人が必要最低限の生活ができる環境づくりが今一番大切な事だと思う。2019/10/03

フム

18
平成は単身化が進んだ時代だというデータがある。スタンダードとされた夫婦と子ども世帯の数は単身世帯の数と逆転し数の上では単身世帯が「モデル世帯」と言えるような状況になっている。家族のあり方が、これだけ様々になり、価値観も多様化している世の中にあっても、私たちの意識は以前からの伝統的な家族像に縛られている。結婚、出産、子育て、介護、生きていく節目節目で何か「呪い」をかけられたように罪悪感や責任感を感じずにはいられない、誰にも経験あることだと思う。そういう「読者が解き放たれたい『呪い』は何か」を追求したもの。2019/08/25

りー

13
昭和、平成、令和。改めて「家族って、何?」と考える今日この頃。反響が大きく読者から真摯なコメントが多く返ってきた、という編集後記に、さもありなん、と思います。どの記事も自分に置きかえて考えざるを得ない。温かい想いを互いに抱ける存在でいたい、そんな普通の事が難しい。でも、昭和のスタンダードに戻れば良いとは決して思わない。あと10年、20年後にはどんな変化があるのだろう。その時、自分は何を思うだろう?「おらおらでひとりいぐも」の“おらはちゃんと生きだべが”生きた、と言える自分でいたい。2019/06/22

まゆまゆ

12
平成時代に入ったばかりの頃の標準世帯は夫婦と子どもの世帯だったが、平成の終わりには単身世帯が標準に。様々なサービスが生まれた平成の時代は個を意識した時代と言っても過言ではないが、家族に関する制度は結局大きくは変わらなかった。思い込みや決めつけといった様々な「呪い」が今も日本の家族のあり方を支配している。2019/08/05

鳩羽

10
平成とは、多様化する家族のあり方に迷い、正解などないというとりあえずの答えを誰もがもやもやと抱える時代だった。結婚、食について、働き方について、さまざまな切り口からの事例を取り上げた新聞の連載を一冊にまとめたもの。ネット上で軽く炎上していたネタもあり、炎上というと言葉が悪いが、自分の立場から意見を言いたいと思わせることもこの連載の目的の一つでもあったようだ。精神性ばかり重視されるが、誰にとっても自分や家族の肉体のケアというものは大事で、そのことに気付いているか否かも、また格差になりうるのだろうと思う。2019/06/23

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