ポスト3・11変わる学問―気鋭大学人からの警鐘

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  • サイズ B6判/ページ数 231p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784023310421
  • NDC分類 002
  • Cコード C0037

出版社内容情報

【社会科学/教育】3・11大震災と原発事故が科学信仰をつき崩し、いま大学の研究と教育のあり方が問われている。第一線で活躍する著名な大学研究者・教員に、これからの研究をどう進めるか、学問はどうあるべきかなどをインタビューした最新「学問論」。

内容説明

大学人34人らが語るいま、なにをどう研究するのか、学ぶのか。

目次

1章 学問の再生のために(「アンビシャスな若者」待望論―論文作家による学問と大学支配からの卒業のために;臨床のための宗教と科学への問い コミュニティで病院で、震災を契機に見えた可能性 ほか)
2章 自らの手で、自らの社会を(貧困者を救わない国=アメリカ化しないために、18歳からの参政権で市民を育てる;「熟議」が現代社会を生きる基本スキルとなり、学校を変え、社会を変える ほか)
3章 若いから、できること(「学歴」よりたくさんの「出会い」でこそ人は育つ。もう学校も変わらなきゃ;『僕たちは世界を変えることができない。』けど「楽しい!」から続けるボランティア ほか)
4章 震災を転機として(被災経験が研究者を地域に出向かせ、市民と歩む「杜の都の学問」を創る;放射能汚染マップを契機に、日本をリードする農工商を結ぶ六次産業の創出 ほか)
5章 地球時代を生きる(日本人が古来持つ「粋」の精神の豊かさを後押しする「ネイチャー・テクノロジー」;エネルギー危機を救う藻類のオイル=ナマの石油。塩害に悩む被災耕地の有効利用にも ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヒデミン@もも

26
読んでみたい方の名前があったので借りてきたが、大学の研究者が高校生に向けて書かれているのでとてもわかりやすい。いろんな学門は絡み合いながら社会のためにあるということ。いきたい大学、やりたい事が、全くわからなかった息子もこの本を読んでいれば………。 変わらないかもね。自分で変わろうと模索しないと。しかし30人以上の中で女性は2人?残念。2015/06/20

壱萬弐仟縁

0
植田和弘教授の「持続可能な社会」論を興味深く読んだ(026ページ)。発電の発想でなく、「節電」の発想で省エネ機器を使う(029ページ)。分かち合いの資源論とは、なかなか面白く、神野直彦教授の岩波新書を思い出した。工学と環境学の双方の学問を究めたからこそ、環境工学という文理融合の研究の斬新さが際立つ。フライの幸福論など、人間は環境からも幸せを享受する以上、アメニティ確保しつつ、自然との共生がなおも重要な時代に思う。2012/10/08

kaigarayama

0
さまざまな分野の研究者が震災後の学問について語る。震災(とその周辺)についての考え方にはバラツキがあるが、本としてその部分をまとめていないのがよい。受験生に読んで欲しい。2012/09/29

かおっくす

0
様々な分野においての3.11とそれぞれの研究について書かれている。「災害を伝承する文学」に文学の重要性を感じ、「若いから、できること」では教員とはまた違ったパワーと感じた。2012/07/12

K_1

0
いい雑誌みたいな本。図や写真が多くて文も読みやすい。気持ちの入った姿勢の人が多く、34人で全231ページ。ひとりあたり8ページくらい。それぞれ独自の意見を述べるので全体を通して何が分かるということではないが、みんな勢いみたいなのや伝えたいことみたいのがあって面白い本だと思う。2012/03/24

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