朝日新書<br> 人は、老いない

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朝日新書
人は、老いない

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  • サイズ 新書判/ページ数 224p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784022737236
  • NDC分類 159
  • Cコード C0295

出版社内容情報

尊敬されつつ「老いる」のが困難な現代。歳を重ねるごとにますます輝く人がいる一方、老いるほどに嫌われる人もいる。その境目は何か。「人は成熟していく生き物である」という持論で"心の出家" を説く、宗教学者ならではの人生の指南書。

内容説明

老年を、ただの余生にしてしまうか、それとも第二の人生にできるかは、好奇心の有無で決まる。好奇心は、積み重ねによる“心の新陳代謝”でますます輝き、若さよりも経験がものを言う老年期こそ、その真価が活かされる。そのとき、そこには、老後なし。宗教学者がとことん考える、年を取るからこそ成長する、“老成のすすめ”。

目次

第1章 老いない道
第2章 老後は、ない
第3章 死ぬまで生きる
第4章 「御先祖」になる
第5章 本当の人生は隠居から
第6章 終活よりも出家
第7章 子どものこころを失わない
第8章 老いというチャンス
第9章 人生には締め切りがある

著者等紹介

島田裕巳[シマダヒロミ]
1953年東京生まれ。東京大学大学院博士課程単位取得のうえ満期退学。放送教育開発センター助教授、日本女子大学教授、東京大学先端科学技術研究センター特任研究員などを歴任。現在は作家、宗教学者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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壱萬弐仟縁

36
生れることが苦ととらえられるのは、輪廻のくり返しが前提となっている。インドでは、社会的義務を立派に果たし、功なり名なりをとげた人物が、最後に、すべてを捨てて修行者になってさ迷い、野垂れ死にしていく。これは、日本人には受け入れがたい考え方(30頁)。老成とは、年をとり、りっぱな徳を完成している人(34頁)。老後などあるのだろうか。そこに疑問を持つべきではないか。老後ではなく、老成の期間。老成は老いではない。発想の転換が、今や求められている(55頁)。著者は、三田会に関心を持っている。2017/10/14

乱読家 護る会支持!

7
「老後ではなく老成」。年齢を重ねることでこそ達成出来る事がある、、、と考える宗教学者の本。 終活するなら出家しよう。好奇心を持って、子どもの心を持ち続けよう。でも人生には締め切り(死)があることを自覚し、締め切りが近づいてきたら、生への執着を捨てること。。。 というような事を、いろいろと理屈をつけて書いてはります。老後を楽しむ事に、理屈が必要な方は読んだらいいんじゃね。。 2017/12/21

田中峰和

6
釈迦の出家が語られるとき、生老病死の四苦が登場する。老病死が苦なのはわかるが、なぜ生が苦なのか。輪廻転生を信じるインド人にとって、次は何に転生するかわからない。だから生まれたこと自体が苦なのだという。仏教は中国に伝来し、生まれることを苦として否定的にとらえる視点はなくなった。それが老いについての捉え方にも影響し、老成のような老いを肯定的にとらえる思想も定着。定年以降、20年、30年生きる日本社会では老後も、成長する老成のような考えを理解する必要がある。だが先祖を敬う観念が薄れると、老人への畏敬もなくなる。2017/11/26

キンセンカ

5
若さが異常な程にもてはやされる今、肉体的な老いに怯えを感じている人にぜひ読んで頂きたい。2017/09/01

takao

3
ふむ2023/06/01

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