内容説明
座敷わらしの存在に戸惑いつつも、高橋一家は家族の絆を取り戻していく。彼らを目覚めさせたのは、悲しい座敷わらしの言い伝えだった。本当の幸せに気付いた五人は、それぞれに新しい一歩を踏み出してゆく。家族の温かさと強さが心に響く、希望と再生の物語。
著者等紹介
荻原浩[オギワラヒロシ]
1956年埼玉県生まれ。1997年、第10回小説すばる新人賞を受賞、98年に『オロロ畑でつかまえて』でデビュー。2005年『明日の記憶』で第18回山本周五郎賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たるき( ´ ▽ ` )ノ
121
うわー、終わり方が最高!!心から和ませてくれる作品だった♪座敷わらし、ほんとに可愛かったなぁ(*˘︶˘*).。.:*♡小さい子って無条件に可愛くていとおしいね。読むようにすすめてくれた友人に感謝(*^-^*)2015/06/05
オリーブ子
105
あっという間に読了。 下巻は座敷わらしの悲しい話と、その前後の家族の姿。 得体の知れないものはなんとなく怖いけど、バックボーンを知ると身近に、愛しく思えるのは妖怪も、人も同じかな。座敷わらし、かわいいし…。 智也が成長と共に座敷わらしを見えなくなってくるのは、嬉しいことだけど切ない。自分に近いから、史子さんの変化は誇らしくて、私もがんばろって思った。ラスト、◎!2016/08/04
らすかる
100
読んだあとあったかく幸せな気持ちになってしまった。家族一人一人が悩みを突き抜けて成長してゆく。これも座敷わらしのおかげなのかな?ラストは本当に大満足♪ 私まで福をもらっちゃった感じ。こんな可愛い座敷わらし、うちにもいないかな~。貧乏神ならいそうだけど。 2017/08/21
はらぺこ
92
上下巻纏めてオモロかった。上巻に続いて座敷わらしは可愛らしくて好きでした。 でも、下巻はその座敷わらしと同じ位に米子さんが好きになった。笑ったらアカン場面やったけど何かニヤニヤしてしまいましたし、最後の章での澄代との遣り取りや聡子が明かす思い込みも微笑ましくて良かった。 2012/06/26
金吾
78
いい感じで話が進みました。家族がわかり会えていくのが座敷わらしがもたらした福なのかなと思いました。一夏で家族皆が成長していった感じがします。最後もなかなか良かったです。2022/02/28