内容説明
「３．１１」後、わたしたちはどう変わっていくのか。在日二世としての原体験、青春の記録から、現代の生きづらさを乗りこえるメッセージ、震災後の最新論考まで、還暦を迎えた著者の集大成的エッセイ。書籍初収録のコラム多数。「鬱の時代」をめぐる五木寛之との対話も。
目次
１ ３・１１をこえて
２ これが、わたしの原点です
３ 「悩む力」は生きる力
４ 五木寛之さんとの対話
５ クロニクル２００７～２０１１
６ 忘れえぬ人たち
７ 素顔のわたし―人生を抱きしめて
著者等紹介
姜尚中［カンサンジュン］
１９５０年熊本県生まれ。東京大学大学院情報学環教授（政治学、政治思想史）。７９年、早稲田大学大学院修了後、旧西独エアランゲン大学に留学。国際基督教大学準教授などを経て、１９９８年より現職（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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noémi
8
日曜美術館の司会が姜さんから千住さんから変った時にガッカリしたのは何も私だけではないでしょう。「愛の作法」ってちょっと恥ずかしくないですか？でも、姜さんだったら大丈夫。全然恥ずかしくないです。で、中身の方は「アエラ」のコラムを何年か分収録したものらしいです。在日の文盲の夫婦の息子として育ったにしては、姜さんは頭脳明晰なだけでなく、類まれな感受性を備えていらっしゃる。還暦をすぎても、マックイーンに憧れ、ハーレーに乗るのが夢っていう、かわいらしい側面もお持ちだ。次は「オモニ」が読みたいかも。2011/12/26
ガハハ
2
冷静なところと、おちゃめなところもあり ますますファンになりました。 物事の考え方、捉え方が なるほどなぁと納得しますね。 サッカーは日本に、野球は韓国に 日韓戦になると応援するそうです。 奥さんとの旅行は いかれたのでしょうか。 五木さんとの、対談も良かったです。(*^ ^* )2012/01/20
nizimasu
2
AERAの連載をまとめたエッセイ集。悩む力の原点にある自分の出自や3.11以降の日本についても言及している。そこにあるのは、居心地の悪さだ。浮ついた世の中ではなく、陰鬱でどこやうつろな感じが好みなのだろう。諦めの先にある光明というのが、五木寛之氏との対談で出てくるのが、この人の視点にある2011/08/17
もう一回読書好き
1
雑誌AERAに2007.9～2011.3に連載された同名のコラムをまとめたエッセイ集 なので、現在の状況（安倍の無謀な安保法案が強引に成立させるかどうかの瀬戸際）（さすがに多くの国民が政治に声をあげている）ことへの意見もききたいところ。 2015/09/17
はる
1
現代人は常に安全地帯にいることを最優先し、悩みや孤独を避けることに躍起になっている、という著者の主張に共感しました。それが現代の様々な問題を引き起こしている、ということも。子育てにおいても、一生を通じて何の苦労もなく、ぬくぬくと生きられるようお膳立てするよりも、地域に揉まれて悩んで乗り越える力をつけることが大切なんだと再認識しました。著者の写真は不要だとは思いますが^^; 良書です。 2014/01/05
