出版社内容情報
現憲法制定過程で何が起きたか。第九条制定の背景にはいかなる事情が存在していたか。「平和国家」構想の基点はどこにあったか。GHQ側、日本側の動向を徹底的に解明して定評ある必読書が、新資料に基づく知見によって、さらに充実。「憲法改正」問題が課題になるなか、戦後の平和主義の原点を再照射する論点も明確にした改訂版。
内容説明
現憲法制定過程で何が起きたか。第九条制定の背景にはいかなる事情が存在していたか。GHQ側、日本側の動向を徹底的に検証して定評ある叙述が、新資料に基づく知見を加えてさらに充実。戦後の平和主義の原点を再照射する論点を明確にすべく、大幅な増補をしつつ、全面的に改訂された本書は、私たちの同時代に対する視点も鋭くするだろう。施行から七〇年を経て、「改正」問題が課題になるなか、憲法をめぐる議論の必読書である。
目次
「玉砕」から「平和国家」へ
最初の憲法改正案
民権思想の復権
明治憲法の評価をめぐって
GHQ案の基本設計
GHQ案―「戦争の放棄」の深層
GHQ案の天皇・人権・地方自治条項
第二の「敗戦」
日本化への苦闘
草案要綱の発表へ
東京帝国大学「憲法研究委員会」の役割
米国政府対マッカーサー
帝国議会での修正
「芦田修正」の残映
「押しつけ」が残したもの
みじかい春から七〇年
著者等紹介
古関彰一[コセキショウイチ]
1943年東京都生まれ。早稲田大学大学院法学研究科修士課程修了。獨協大学名誉教授、和光学園理事長。専攻=憲政史。日本国憲法制定過程に関する研究をはじめとして、憲法の平和主義の軌跡を講和条約、安保条約との関わりで明らかにしてきた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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