岩波新書<br> 幽霊画談

岩波新書
幽霊画談

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 229,/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004303428
  • NDC分類 388
  • Cコード C0239

出版社内容情報

人は死後,成仏できないと幽霊となってこの世に姿を現す.この世への恨みが,生きている人への祟りとなる.幽霊は,洋の東西を問わず現世の人々を悩ませたらしい.多くの文学作品や絵画作品に描かれてきた古今の幽霊を,想像力を駆使し,精緻なタッチと豊かな色彩のなかに描く.大好評の「妖怪画談(正・続)」に続く画談シリーズ第三弾!

内容説明

人は死後、成仏できないと幽霊となってこの世に姿を現し、現世の人々にさまざまな崇りをもたらす。崇徳院の怨霊や牡丹灯籠などの古典的な幽霊、現代の小学校に出没する幽霊、西洋やアジア地域の幽霊や動植物の精霊など古今東西の幽霊を、精緻なタッチと華麗な色彩で想像力豊かに表現し、現代人の心に訴える。大好評の画談シリーズ第三弾。

目次

1 誰もが知っている幽霊たち
2 むかしむかしの幽霊
3 いま出没する幽霊
4 ひとだまたち
5 精霊といわれるもの
6 動物の霊たち
7 外国の不思議な幽霊
霊を視る楽しみ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

sin

64
あの妖怪の水木しげるが“霊”を収集した一冊…「誰もが知っている…」「むかしむかしの…」「いま出没する…」「ひとだまたち」「精霊といわれるもの」「動物の霊…」「外国の不思議な…」と各章に分かれているが、むかしといいながら昭和42年の例をひいたり、いまといいながら嘉永六年を出したり…むかしむかしの霊やひとだま、精霊、動物に至ってはお得意の妖怪を登場させるなどその分類はおおらかである。巻末には筆者の言葉で「妖怪も神々も精霊も幽霊も、みな同じ霊である…」と結んであるから、それでい~のだ。2016/08/10

えみ

26
水木しげる大先生が描く多種多様の幽霊達。全国津々浦々、誰でも耳にしたことがあるような国民的な霊から動物や精霊の類い迄。カラーで読みやすい、風情たっぷり幽霊まみれの一冊。蛾が家の中に入ってくると母の「あ、おじぃちゃん来た」発言、昔から何気に怖かったけれど…この本に“死者の霊魂である”という話が書かれていて「本当だったんだ」と驚きを隠せない、笑。成仏できない彷徨う霊に恨み辛みの怨霊がいたと思えば、悪戯に出てきたモノも。宗教感、価値観、思想的傾向、風土等々、全てが綯い混ぜになって「霊」が存在するのかなと思った。2020/07/17

ちくわん

20
再読。妖怪画談(正・続)と二冊あるようだ。果たして我父は読んでから、あの世に旅だったのだろうか。それが気になった。2021/12/19

さっと

9
妖怪画談の続編を探していたら、先にこちらが見つかった。岩波新書の画談シリーズの第3弾で国内外の幽霊、というと恨みつらみたたりをイメージしてしまい、たしかにそういう例は(霊だけにw)実に多いわけだけども、ここではもっと広範な視点で"霊なるもの"が取り上げられているように思う。フェアリー的な語感でどこかかわいらしさを伴う精霊がそうで、なにも悪霊ばかりではない。どうにも説明のつかないことに無理してでも理由づけせずにはいられない好奇心、探究心つまるところは想像力のなせるわざであろうが水木先生の眼差しはやさしい。2020/11/07

ふろんた

6
★★★2018/02/26

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/578376
  • ご注意事項