岩波新書<br> 琉球王国

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岩波新書
琉球王国

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  • サイズ 新書判/ページ数 224p
  • 商品コード 9784004302612
  • NDC分類 219.9
  • Cコード C0221

出版社内容情報

一五世紀初頭,琉球に統一王国が生まれた.以後四百年に及ぶ琉球王国である.博多・釜山,福州・広東,さらにルソン・アユタヤ・マラッカを結ぶ「海の道」を支配した王国の最盛期とはどのようなものであったか.気鋭の歴史家が,成立・展開・衰退の過程をたどりつつ浮かび上がらせる王国像は,まことに興味深い.

内容説明

一五世紀に成立し、明治政府に併合されるまで、四百年に及んだ「琉球王国」とはどのような世界であったのか。中国・朝鮮からマラッカ・シャムをむすぶ「海の道」の中核となった琉球王国の黄金時代、「古琉球時代」を中心に、気鋭の歴史家がその全体像をときあかしていく。現代的関心と切り結ぶ、鋭い問題提起にみちた意欲作。

目次

第1章 「王国」の発見(沖縄研究の先達;「河上肇舌禍事件」;独自性の原点とは)
第2章 古琉球の時間(変革の時代がはじまる;王国への道;尚真王の時代―王国の成立;変動の時代へ)
第3章 アジアのなかの琉球(開けた活動の場;海外貿易の条件;琉球史の可能性を求めて)
第4章 辞令書王国(辞令書の再発見;何が映しだされるのか;記述形式が示すもの)
第5章 「王国」の制度を探る(さまざまな官人たち;ヒキとは何か;軍事防衛体制と庫理・ヒキ制度)
終章(古琉球が提起するもの;自己を回復するために)

著者等紹介

高良倉吉[タカラクラヨシ]
1947年沖縄県伊是名島に生まれる。1971年愛知教育大学卒業。専攻琉球史。沖縄史料編集所、浦添市立図書館長をへて、現在琉球大学法文学部教授。琉球中国関係国際学術会議事務局長。著書に『琉球の時代』(筑摩書房。沖縄タイムス出版文化賞受賞。のち新版をひるぎ社より刊行)、『琉球王国の構造』(吉川弘文館。沖縄文化協会賞・沖縄研究奨励賞受賞)、『琉球王国史の課題』(ひるぎ社。伊波普猷賞受賞)など
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

翔亀

37
【沖縄8】どうやら一筋縄ではいかない沖縄史。本書も一筋縄ではいかない。入門書なのか学術書なのかエッセイなのか。易しいようでいて難解、冷静なようでいて激情が込められる。著者は、基本的には古文書を丁寧に読み解くタイプの歴史家だ。15世紀に中継貿易国家として繁栄を極めた琉球王国の実態を外側から認識しようと中国やマラッカを調査し、琉球王国の国家組織を解明するため公文書である辞令書を探索して読み解く。一方で著者は、方法としての歴史に対する強い情熱を隠そうとしない。河上肇の舌禍事件、これは明治44年に沖縄に調査に↓2021/10/23

James Hayashi

30
歴史的に注目できるのは、多くの特産品を持たない琉球は日本、朝鮮、東南アジア、中国と貿易行う事により貿易立国としてこれらの国々の交易を成していた事。文化的、歴史的資料の少なさが挙げられるが、独自の王国を築き時代を凌駕してきた。 少し日本への帰属についての記述もあるが、強固なものは感じられない。しかし100年有余の歴史は既得権益となり、また意識も然なりと感じる事であろう。(米国からの返還時、県民の帰属意識は高くなかったようであるが、これも熟成されていくのであろう。)2018/06/07

kochi

22
沖縄のことを何も知らないので読んでみる。大国、明との関係を巧みに活用し、東アジアでの中継貿易により隆盛を極めた琉球王国。薩摩藩に武力侵攻され、明治の琉球処分により日本に組み込まれて、王国は終わりを迎える。首里城に保管されていた文書類は東京に接収後、関東大震災で消失したという。「幕藩体制のなかの異国」であった沖縄は、言語的には日本語と変わらないが、琉球王国として独自に発展した歴史を前提に理解できるのだろう。2015/07/12

太田青磁

20
沖縄は中国冊封体制での東アジア貿易の拠点を担う琉球王国という国であった。薩摩を通した幕藩体制下に編成されていながらも、相対的に異国として存在しつづけており、軍隊や警察での琉球処分により沖縄県が誕生します。琉球史研究自体が地元の反発を受けつつも、琉球史の個性を充分にとりこんだ上で新しい日本史像を描く必要があるという指摘は、基地問題に揺れる現代にも重要な視点と感じます。わが琉球は南海のすぐれた地点に立地しており、中国とは不可分の関係で、日本とも親しい関係にある。という梵鐘の文字が歴史の輝きを伝えてくれます。2013/07/24

オサム兄ぃ

13
「これぞ岩波新書!」と拍手したくなる一冊。沖縄を学ぶ者はもちろん、人文科学系学部に進んだ諸君に是非読んでほしい。入門・概説書として示する琉球通史部分で得る知識は勿論だが、冒頭で明示される学問に向かう著者の姿勢に多くを感じることであろう。さらに固有の歴史を解明するにも史料の多くが戦災で失われたという決定的困難をこれまで着目されなかった琉球王国発行の「辞令書」を読み解くことで埋め、独立した政権が確かに存在し、広く東アジアに雄飛した姿を浮かび上がらせるアプローチから、学問のダイナミズムを感じ取ってほしい。2014/06/23

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