出版社内容情報
ヴォルテールは十八世紀文学と思想を開化させた作家であり,政治史,英雄史にとどまっていたこれまでの歴史を社会史,文化史の地盤に移した歴史家でもあって,その名声は生存中すでに全ヨーロッパに及んでいた.フランス史上豪之絢爛を誇った太陽王ルイ十四世の時代を人物,社会などあらゆる側面から分析した不朽の名著である.
内容説明
繁栄の時代はルイ十四世の執った、内政、司法、公安、商業、立法、および財政と諸法規に支えられ、目覚ましい発展を遂げた学問・芸術によって、その輝きを増した。近世のヨーロッパ社会においても重要な役割をはたしている、宗教の問題についても言及する。
目次
内政、司法、商業、公安、立法、軍規、海軍など。
財政と諸法規。
学問について。
芸術について。
芸術について 続き。
ルイ十四世時代のヨーロッパの芸術について。
宗教問題、記念すべき論争。
ルイ十四世時代のカルウァン主義について。
ヤンセン主義について。
キュイエチスムについて。
シナの典礼に関する論争。これが少なからず影響し、キリスト教がシナで禁止されるに至った経緯。