出版社内容情報
様々な立場にある筆者たちは、どのような言葉に思いを重ねて、あのことを心に刻んだのか――。大震災のあと、のべ二〇〇名を超える人々により毎月書き継がれてきたウェブ連載。本書にはその第六期分、および地元紙として強固な信頼関係とネットワークをもとに、被災地の現在を伝え続ける「河北新報」によるレポート企画を収録。
内容説明
大震災のあと、200名を超える筆者により毎月書き継がれてきたウェブ連載「3.11を心に刻んで」。本書にはその第6期分を収録するとともに、被災地の現在を伝えつづける河北新報社の現地ルポ「歩み」と、同紙記者による書下ろしを加える。
目次
1 3・11を心に刻んで(二〇一六年三月一一日;四月一一日;五月一一日;六月一一日;七月一一日;八月一一日;九月一一日;一〇月一一日;一一月一一日;一二月一一日;二〇一七年一月一一日;二月一一日)
2 歩み 2016年 河北新報社(雄勝に生きる)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
空猫
21
「最初は被災者でしたが、そのうち難民になり、これからは棄民です」(p66) フクシマを忘れないで ヒロシマも ナガサキも オキナワも クマモトも …も 2018/03/11
菊田和弘
2
岩波書店のホームページで3.11以来、毎月11日更新で連載されている様々な方の言葉1年分をまとめたもの。河北新報社の連載企画も収録。読んで、私にとって忘れがたい詩が浮かんだ。高見順の「波」。最後の二行、「人間を育てる者は/人間の中の波なのだ」。改めてそうだよなと実感します。2017/04/13
crane155
0
〈真実〉はいつも少数派だった 今の私たちのように しかし原発はいつの日か 必ず人間に牙をむく この猛獣を 曇りない視線で看視するのが私たちだ この怪物を絶えず否定するところに 私たちの存在理由がある 吉田真琴さん(本名・吉田信さん)2020/08/27
愛希穂
0
後で2017/04/21