内容説明
3.11の福島第一原子力発電所事故の後、唯一再稼働をした「実績」を持つ大飯原発に対して、福井地裁は「動かしてはならない」との判決を出した。「原発銀座」「原発城下町」で長年にわたり大飯原発の危険性を訴えてきた原告・弁護団の声を紹介するとともに、判決の内容と今後への影響を分析する。
目次
司法への絶望と希望―裁判所は3・11に向き合えるか
「原発銀座」の名を返上する日へ
「王様は裸だ」―事実と常識に基づく判決が出されるまで
司法は生きていた―動かしようのない事実と論理に裏づけられた判決
福井地裁判決はどのような影響をもたらすか
大飯原発三、四号機運転差止請求事件・判決要旨
著者等紹介
小出裕章[コイデヒロアキ]
1949年、東京生まれ。京都大学原子炉実験所助教。東北大学工学部原子核工学科卒、同大学院修了。放射線計測、原子力施設の工学的安全性の分析が専門
海渡雄一[カイドユウイチ]
1955年生まれ。弁護士。東京大学法学部卒業。脱原発弁護団全国連絡会共同代表、日弁連秘密保全法制対策本部副本部長
島田広[シマダヒロシ]
1968年生まれ。弁護士。金沢大学大学院法務研究科非常勤講師。大飯原発福井訴訟弁護団副団長。これまでに高速増殖炉もんじゅ設置許可無効確認訴訟などの弁護団に参加
中嶌哲演[ナカジマテツエン]
1942年生まれ。明通寺(福井県小浜市)住職。1963年、学生時代に原爆被爆者と出会い、1968~94年に被爆者援護托鉢。以来、小浜市をはじめ福井県内外の反原発/脱原発運動に参加
河合弘之[カワイヒロユキ]
1944年、旧満州生まれ。弁護士。東京大学法学部卒業。脱原発弁護団全国連絡会共同代表、浜岡原発差止訴訟弁護団長、大間原発差止訴訟弁護団共同代表など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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