岩波ブックレット
未来に語り継ぐ戦争

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  • サイズ A5判/ページ数 71p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784002708263
  • NDC分類 210.75
  • Cコード C0336

出版社内容情報

あの戦争の過ちを繰り返さぬためには、どうしたらよいのか。戦争体験者と戦争を知らない世代、年歳差最大六十四が語り合う、七本の対談集。東京新聞が二〇〇六年から毎年八月十五日に掲載したこれらの対談は、過去を直視し、未来に引き継ぐ教訓を得ようとする人びとに、大きな勇気と励ましを与えてくれるに違いない。

内容説明

あの戦争の過ちを繰り返さぬためには、どうしたらよいのか。戦争体験者と戦争を知らない世代、年歳差最大64が語り合う、7本の対談集。東京新聞が2006年から毎年8月15日に掲載したこれらの対談は、過去を直視し、未来に引き継ぐ教訓を得ようとする人びとに、大きな勇気と励ましを与えてくれるに違いない。

目次

1 私たちは自らを裁かないまま戦後を始めた(むのたけじ;雨宮処凛)(二〇〇六・八・一五)
2 美しい言葉で語られるナショナリズムが国家をひん曲げていった(半藤一利;田口ランディ)(二〇〇七・八・一五)
3 9条の旗はボロボロだけど手放さないでほしい(品川正治;鈴木邦男)(二〇〇七・五・三)
4 戦場の地獄は分からないから想像力が必要なの(野上照代;城戸久枝)(二〇〇八・八・一五)
5 どんなにむごい歴史でも理性をもって見据える勇気を(飯田進;安田菜津紀)(二〇〇九・八・一五)
6 伝えようとしても伝わらないことってあるけれど…(村井志摩子;稲泉連)(二〇一〇・八・一五)
7 どこにも犠牲を強いない思いやりのある日本へ(大城立裕;開沼博)(二〇一一・八・一四)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちさと

30
戦争体験世代と後続世代による7つの対談を収録。出来るだけ損なうことなしに未来の世代に手渡さなければならない多くの体験が語られています。③9条の旗はボロボロだけど手離さないでほしい⑦どこにも犠牲を強いない思いやりある日本へ。この2つの対談が関心を引きました。戦争を見るときは兵隊の立場で、また戦後も「擬似独立国」だった沖縄の人たちの目線で、などなど幾通りもの角度から見る必要がありますね。2018/12/19

Nobuko Hashimoto

27
戦争を知る世代と戦後世代との対談。チェコと縁の深い劇作家の村井志摩子氏について調べていて見つけたのだが、どの対談も非常に興味深く、一気に読んだ。薄いブックレットだが内容は濃い。むのたけじ/雨宮処凛、半藤一利/田口ランディ、品川正治/鈴木邦男野上照代/城戸久枝、飯田進/安田菜津紀、村井志摩子/稲泉連、大城立裕/開沼博。このうち、鈴木邦男氏は右翼の大物だが、その論には納得できるところも多く新鮮だった。右翼とネトウヨとは似て非なるものだなとあらためて確認。2022/07/22

壱萬弐仟縁

7
時間がきてしまい、あとで書きます。・・・そして、労働→帰宅。格差の話も出てくるが、結局、人間は既得権益を捨てることができない。成功体験から脱出できない。いまだに成長神話を信じている輩もいる。人口減少社会でもか? 「戦争では狂気が支配する」(46頁~)。狂った輩が異常を正当化する。悍ましい。老若による対談ということで、世代間で戦争を繰り返さないためにはどうすべきか、語られている。14人で7つに分かれている。今必要なのは、戦争を体験した方々の口伝。これなくして、改憲など語れぬ。3分の2を過半数にしてごり押し。2013/05/12

Papa-だって

1
本棚を整理していたら、この薄いのが出てきた。なぜこれまで読まなかったのだろう?内容は濃いのに。2017/09/26

ミズキ

1
出産して、震災があって、原発事故があって、選挙があって…。世の中のことを考える時間が増えました。歴史や社会問題は、自分とその子ども達に繋がっているのだと実感しながらも、言葉に出来るほどの知識を持ち合わせていないことに気付きました。戦争、沖縄問題、憲法9条、残留孤児、原発、様々な問題を、実際に経験した人の言葉で聞く、読むことこそが今何より大切なのだと思います。2013/01/23

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