内容説明
世界最長・二万二〇〇〇キロの陸上国境と、一万八〇〇〇キロに及ぶ海岸線を持つ中華人民共和国。その国境地帯では、建国直後から近年に至るまでいくつもの戦闘が繰り広げられてきた。著者は戦闘の現場や兵士らの祀られる各地の「烈士陵園」を訪ね歩き、冷戦下中国で戦われた「熱戦」の意味を再検証するとともに、東アジアの平和と安定はいかにして可能かを考察する。
目次
第1章 金門島の戦い―台湾早期解放の夢破れる
第2章 朝鮮戦争―鴨緑江を渡る
第3章 ヒマラヤの戦い―中印国境戦争
第4章 珍宝島の戦い―中ソ国境戦争
第5章 ベトナム戦争から中越十年戦争へ
第6章 西沙海戦―南ベトナム海軍を破る
第7章 波高き日台間の海―与那国から花蓮へ
著者等紹介
石井明[イシイアキラ]
1945年千葉県生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程中途退学。2007年3月、東京大学大学院総合文化研究科教授を定年退職。現在、東京大学名誉教授。2007年10月~09年3月、北海道大学スラブ研究センター客員教授。2010年4月より日本大学客員教授。東アジア国際関係史専攻。著書に『中ソ関係史の研究 1945‐1950』(東京大学出版会、1990年、第7回大平正芳記念賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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