シリーズ・現代経済の課題
グローバル化と日本の課題

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  • サイズ B6判/ページ数 198p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000270496
  • NDC分類 332.107
  • Cコード C0333

内容説明

20世紀後半に世界有数の経済大国となった日本は、はたして21世紀の歴史のページに何を残すことができるのか、いまその真価が問われている。グローバル化が進む中、効率を優先させ経済格差の拡大には目を瞑るのか、それともゆたかさと幸福感を誰もが実感できる社会を築くのか。著者は、効率性の追求という伝統的な経済学のパラダイムに固執するだけでは、社会のまともな将来像を描くことはできないことを主張。分配政策というこれまで社会科学が回避してきた価値判断の世界にあえて足を踏み入れ、公平性の観点から日本の制度を見直す作業が必要であることを説く。「改革なくして成長なし」の虚妄を衝く、日本再生のための画期的な問題提起である。

目次

序章 バブルと共に去ったゆたかさの行方
第1章 平成不況が遺した日本の病―なぜ成長を求め続けるのか
第2章 見える安心と見えない不安―グローバル化に潜む陥穽
第3章 強者の論理としての「構造改革」
第4章 成長をめぐるケインズの慧眼と限界―何を見抜き何を見落としたのか
第5章 グローバル化と日本の課題
終章 成長という思想からの離脱

著者等紹介

高橋伸彰[タカハシノブアキ]
1953年生まれ。1976年、早稲田大学政治経済学部卒業。立命館大学国際関係学部教授。専攻、日本経済論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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