出版社内容情報
人気番組『できるかな』で、多くの子どもたちの心をとらえたのっぽさん。芸人だった父の鞄持ちや四年間の失職を経て、偶然にも子ども番組の主役をつかみ、その後も絶えず新しいことに挑戦し続けてきた自らの人生をふり返る。
内容説明
人気番組『できるかな』で、多くの子どもたちの心をとらえたノッポさん。芸人だった父の鞄持ちや四年間の失職を経て、偶然にも子ども番組の主役をつかみ、その後も絶えず新しいことに挑戦し続けてきた自らの人生をふり返る。ノッポさんを見て育った大人たちに生きる勇気を与える本。
目次
竜安寺道の役者長屋
向島の長屋の坊や
戦争が始まった
戦争が終った
鞄持ち
習いごと
悔い改めた鞄持ち
不思議なあと押し
失職四年
芸名〔ほか〕
著者等紹介
高見のっぽ[タカミノッポ]
1934年生まれ。本名、高見嘉明。1967年から20年以上にわたりNHK教育テレビで放送された『なにしてあそぼう』『できるかな』で一言もしゃべらずに工作を生み出す「ノッポさん」を演じる。同時に高見映として、多数の放送台本、絵本、児童書、エッセイを生み出す。現在も俳優、作家、歌手として幅広く活躍中。1975年、久留島式彦文化賞(日本青少年文化センター)、2006年、日本放送協会放送文化賞(NHK)、児童文化功労賞(日本児童文芸家協会)受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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いたろう
61
80代の今も、書く、演じる、歌うの現役のマルチタレントとして活躍するのっぽさんの自伝。前著「『小さい人』となかよくできるかな?」にも書かれていたが、「できるかな」で、工作が得意な器用な人というイメージがあるのっぽさんが、実は不器用だというのが、前著より詳しく書かれていて面白い。その他、下積み時代の話、のっぽさんよりも器用な芸人だったのではと思われる、のっぽさんのお父さんの話、「できるかな」の最終回で、のっぽさんが声を発した時の話、そして、「できるかな」以外ののっぽさんの仕事の話、等々とても興味深く読めた。2018/06/29
sibarin♪
27
のっぽさんは ♪でっきるっかな でっきるっかな♪で、ゴン太君と一緒に画面で観るしか知らなかったけど、色々なお仕事もされてきたのだと知る。のっぽさんの生い立ちから学生時代、アルバイト、のっぽさんになるまで、なってからをサラサラと書いてあった。意外なことに不器用でセロハンテープすら上手に扱えないとか(笑)確かに出来上がりをジャジャーンと披露する時にクタッと崩れたものがあった気もする。そこでナレーションのつかせのりこさんがうまくまとめてエンディング…三人はとてもいい仲間だったらしい。好きだったなぁ『できるかな』2018/04/05
canacona
24
のっぽさんの自伝。のっぽさんが生まれてからのっぽさんになるまで、のっぽさんになってから番組が終わってものっぽさんであり続けること。独特の語りかけるような口調で、自分を客観的に見てるのがのっぽさんらしいなと思いました。できるかなが終わっても、どこに行っても消えないのっぽさん。生涯唯一の名前を手に入れたのは幸せであっさり受け入れたように書いてらっしゃるけど、のっぽさんの壁は大きかっただろうなぁと思います。2021/08/15
タカラ~ム
15
〈ノッポさん〉といえば、やはり「できるかな」を思い出す。♪できるかな、できるかな~と軽快なメロディが頭の中でリフレインする。そんなノッポさんこと高見のっぽさんの自伝が本書。ノッポさんの生い立ちにご両親のこと。もちろん、「できるかな」とことも。手先が器用でチャチャッと工作をこなしているように見えていたノッポさんが実は...みたいなエピソードに意外な一面をみたり、放送作家としていろいろな番組に関わっていたことに驚いたり。そんなノッポさんも八十代。でも私にとっては永遠の〈ノッポさん〉です。2018/02/22
スプリント
5
「できるかな」以外のノッポさんの素顔を知ることができます。文体が若いです。2018/01/27